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女騎士は火加減が苦手 汚職者ですか?えぇ焼きますとも!  作者: ピラフォー
艱難汝を玉にす
7/7

閑話 五号の価値 (1)

初!閑話 どうしよう。長くなっちゃった。(´・ω・`)

「ねぇ、なんで五号じゃあダメなんだい? アレなら、必ず成功するだろ?」

「あぁ、五号ならば、必ず成功する」

「なら、もうやっちゃおうよ?」

「ダメだ、順番にする」


僕は、この時は、分かっていなかった。

成功確率百パーセントの方ではなく、五十、二十五、十、五、どんどん少ない方を優先していることが。

なぜ?

どうして?

質問を投げかけ続けた。

だけど、いつも

「その方がいいからだ」

としか言われなかった。

理由じゃない。

僕の求める答えじゃない。


でも、ある日。

「そこまで気になるなら、教えてやろう」

その言葉に歓喜した

「理由は」

理由は?

「質だ」

は?

「百パーセントにするために、安全性を考える必要がある。 それが、本来の力の枷となる。

本来なら、神から生まれたときに賜るものを、我々が手にするには、大きすぎた。

だが、それを詰め込む器を作ればどうだ? と、我々の前の人が考えた。

一人でダメなら二人、二人でダメなら三人、そんな感じで、犠牲が増えていく。

根本的なところ、人間では容量が足りない。ならば、容量の足りるものがあればいい。

最初はそれだけだった。研究が進むに連れ、考えは原点に戻った。

「人間に収めれるようにすればいいのではないか?」と」


馬鹿げていた。

また問題は、振り出しに戻っているじゃないか


「そこで考えた。

魔獣ならば容量が足りて、人なら足りない。

ならば、人と人ならざる者を合わせればいいのではないか?

何、簡単な足し算だ。三入れる為には、三空いた容器が必要だ。人間が一だとして、魔獣が三。だけど、人に入れたい。それなら、足りない二を魔獣から取れば良い。

それで出来たのが、アイツらだ。その中でも五号は、一番人間に近い存在だ。この意味が分かるか?

アレは、何とも掛け合わされていない、いわば人だ。そのため、人に入る部分しか入らない。

だから、一番リスクがなく、一番()()


やっと理解が出来た。

僕らが欲しいのは、安全性ではなく、質。

より良いものを求めている。

なら、確率が低いのはどうして強いのか。その理由は、足りない容量の分の魔獣を混ぜているからだ。

人間と魔獣の混合生物という実験があったことは、知っている。それが成功する確率が、天文学的なものだということも。


「一番確率の低い四号に、何を混ぜるか知ってるか?」

「いや、知らないよ」

「守護龍だ」

「守護龍って!?」

「その中の焔を司る龍」

「どうして、そんなものが?」

「分からん」

分からんで済むことじゃないだろう!

失敗なんてできない。一度使われた魔獣は失敗すればそこで死ぬ。だから、失敗は守護龍の死を意味する。

「成功しか許されない。この国の為に」

五パーセントを引き当てる程、僕らは運は良くないんだけど。

「やるしかないのかぁ」

「あぁ」

嫌だなぁ


◆ ◆ ◆


四号は無事成功。

五号は使われず廃棄処分。

後は、四号が力を目覚めさせれば良い。

その筈だった。

一向に力は目覚めず、記憶喪失。

それはいけない。だから、僕に白羽の矢が立った。

五号がどこにいるか、四号はどうかを確認していた僕に、力を目覚めさせろと。

無視してやりたかった。

だけど、上には逆らえない。

だから、とある条件を出して僕は引き受けた。

その条件は


【研究所と五号の使用許可】


僕は、五号を使って、四号に力を目覚めさせようと考えた。

(1)としているように、増えます。

ですが、次回は本編です。

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