常連の少ない料理店
「なぁ、知ってるか?最近できたあの店?」
「あー、あれだろ。教会の近くにできた料理屋。」
「そーそれ、何でもものすごく旨い肉料理が出るって店。」
「しかも値段も手頃って話だからな、どうする?今日はそこで飯にするか?」
「そうだな、奢ってくれるって言うんだったら俺はどこでも良いけどな。」
「ちょっ、待て何故私が奢る話になっている。報酬は折半のはずだ、お前に奢る義理はない。」
「ちぇっ、しけてんなー。」
等といつも通り俺は友人で遊びながらその料理店に行った。
店についたらとてつもない行列ができていた。
何て事はなく、5人くらいの男女が並んでいた。
並ぶとすぐに先頭のカップルが店に入っていったため、これなら待たずには入れそうだと内心ホッとした。
友人とこれからの事を話していると、最近どうも母親の調子が悪いらしい。そのために薬に必要な材料を取りに行くことが決まった。
そんなうちに、俺たちの順番が来たようだ。店にはいるとなんの変哲もない普通の店だった。俺たちはおすすめの物を注文し食事が来るのをいまかいまかと待った。
そしてついに来たものは、想像を遥かに越えていた。
ご飯に味噌汁、漬物3切れ、小鉢の野菜の和え物、そしてメインにほんの少しの焼いた肉が乗っているだけだった。
続く