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枕の下に 希望の上に(6)

酩酊ゴング

簡単な愛情が

安く売られている

それは個々人の自由だから

誰も

何も言えない

僕等の天秤は

僕等

それぞれの人生でしか

適用されない

泥水だろうと

清水だろうと

何を飲むかは

誰も何も言えない




満月の鰯雲

道が出来上がる空

安っぽい言葉を残して

高さが全くわからない

履いている靴の

この薄汚れた寂しさは

踏み締めて

雨が降れば

わからなくなる

残響の鼓膜

脳内に直接

注入されて

泡と消える

排水溝の奥へ消える

あの底には

光は届かない




眠りに就いては

掛け布団の中で

ポージング

一番眠れそうな姿勢を

探す姿は

誰にも見せられない

今日

見つけた姿勢は

明日も

適用されるか

わからない

気に入る瞬間と直感

今はそれだけに縋る

だから

失敗をするんだけど

笑えない失敗なんて

一つも無い

自己完結する失敗が

無敵である理由だ




満月の顔面

見つめられ過ぎて

殺したくなる

薄っぺらい言葉を

投げかけてくるようなら

右手で殴っている

薄汚れた靴は

踏み締めれば

足にピタリと馴染むから

丁度良い回転になる

デリートした写真データ

脳内に再生される

足跡に吐き気

トイレに行けば

全て流せるような気がした

逆流させない

その前に

一発

殴りつけてみた

吐くよりも

スッキリする物だ




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