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第三話「田上龍斗達がこの世界に来た理由は何か」

前回の続きです。前回を読んでない方は、前回を読むことをおすすめします。


「まず、自己紹介からだね、僕はロキ。面白い事が大好きな神様だよぉ、よろしく♪」


 俺はその名前を知っている。いや、今ここにいる人の中でも知っている人は多いだろう。


 なぜならその名は――――北欧神話の神々の一人、ロキ。RPGや、ファンタジー系のゲームをプレイしたことがある人なら分かると思うだろうが、ほぼ必ず出てくる神様だ。


北欧神話では、厄介ごとを持ち込んだり、神々を助けたりもする、まさに「トリックスター」。さらにロキはフェンリル、ヨルムンガンド、ヘルの三人の子供を持っており、三人全員が怪物なのだ。


その時誰かが、この異様な雰囲気をぶち壊すように――――


「ロキって、あの北欧神話の? 」


――――そう質問した。


「そうだよっ、でも北欧神話は人間達が勝手に作った話だけどね♪だから僕には子供なんていないし、まだピッチピチの十代だよ♪」


場の異様な雰囲気が崩れたことによって少しずつ周りがざわつき始める。


「じゃーあ、まずこの世界について説明するね♪」


そういってアイツ―ロキはこの世界の歴史について、話はじめた――――――――


――――以上がこの世界に関しての話だよ♪」


俺は神様という存在を信じていなかったから、まだ理解しきっていないが、ロキの話を整理するとこういうことか…


 まずこの世界、「生命の楽園」と呼ばれる世界らしい。この世界は神々が生命が、どのように進化するのか研究するために作られた、箱庭らしい。その生命が文明を築き、発展していった。そしてその生命たちは神を冒涜し、神の怒りを買い、冒涜した生命の文明を滅ぼしたあとこの世界を凍結した。


その後、ロキがこの世界を他の神から譲り受け、この世界に人間を作り出し、知恵を授け、人々は新しい文明を作り上げた。


そして、俺たちはこの世界にロキによって召喚されたらしい。


頭の中を整理し終わったとき別の誰かが、質問した――――――――


「あのロキ様っ。私たちは死んだのでしょうか? 」


「敬語じゃなくていいよ♪、僕は他の神に比べてライトな方だから♪」


「僕がこの世界に招待したのは、死んだ人間だけだよ♪」


またざわめきが起こる。さすがに自分が死んでいると分かったら、動揺するだろうな…{龍斗は大体察していた}


「でも安心して♪僕の願いを叶えてくれたら、生き返らせてあげるよ♪」


またざわめきが起こる。だが今度はホッとしたような顔の人がおおい。


「で、その願いってのは? 」


そう誰かが質問すると、ロキは「キタ!!」という顔をして――――――――


「よぉ〜く聞いてくれました!! あそこになっがーい塔あるじゃん? 」


ロキが右手で指を指した先には―――頂上が見えないほどの長い塔があった。


「あれを最上階まで登ってきて欲しいんだ!!…でもあの塔の中には怪物モンスターがいてね。」


そこでロキは、話を一回切って――――――――


その瞬間、左手が光輝いた。左手を天に掲げ――――――――


今度は光が爆発した。光は空中で拡散し流星群のように飛び散った…そして俺たちに向かって――――――――


――――――――マズイ!!直撃する!!――――――――もうだめだと思い、目をつぶる。他の人の悲鳴が上がっていた。





――――――――だが、光は直撃する前に、光は止まっていた。――――――――え…これは? ――――――――


「これは、契約神獣の卵。まぁ僕の友達、みたいな感じかな? この子達と、契約すれば、塔の中の怪物モンスターにも対抗できる力を手に入れることができるんだ♪」


――強い力を手に入れる、つまり 「ヒーローにもなれるのか!?」


このつぶやきがロキには、聞こえていたらしく、


「力の使いようによってはね♪…でもどんな契約神獣が出るか分からないからそこは注意だよ♪」


――――――――それでも、憧れていたヒーローになれるのかもしれないなら…


「契約神獣にはランクがあってD〜Sまであるよ、種類や、ランクを見たい時はその胸のネックレス「アドベンチャーストーン」で見れるよ、他にも持ち物ををしまうことができる便利な物だから、失くしちゃダメだよ♪」


「じゃー、僕は神様の仕事が、あるからじゃあね〜塔の最上階で待ってるからね、バイバイ♪」


そう言って「トリックスター」ロキは光に包まれて消えた。


…なんだか、オンラインゲームみたいだな、と、思ってしまった。


ロキが消えた後――――――――ワァァァーーーーワァァァーーーーワァァァーーーー


この広場にいる人々は大騒ぎしていた、どうやら、光に触れた瞬間契約が、完了するらしく、契約した人は服装までもが、変わるらしい。


自分もこうしちゃいられない、と思い光に手を伸ばす――――――――Sランクと契約できますように――――――――


光にてをふれた瞬間、強い光に包まれて思わず目を閉じる。


再び目を開けると、まず、自分の服装が、変わっていた。高校のブレザーから、真っ黒のジーンズに真っ黒のTシャツの上に、鱗のような柄の、灰色のジャケットになっていた。


――――――――服装だけだとドラゴンっぽいな、名前に龍って入ってるし、ドラゴンなら強いしOK!…でも一応確認しよう ――――――――


首にかけてある宝石「アドベンチャーストーン」に触れると、ゲームのウィンドウみたいなパネルが出現した。


――――――――本当にゲームっぽいな、アイツ(ロキ)ゲームやってるだろ、絶対。――――――――


そう思い、まず、一番書いてありそうなステータスののパネルをタッチする、そうすると――――――――


自分のHP、スタミナ、ステータス、契約神獣と、上から順に書かれており、下にスクロールして、契約神獣の部分をみて愕然とした、なぜなら――――――――


契約神獣


オロチ ランクD


――――――――契約神獣のランクがD(最低ランク)だったからだ――――――――




読んでくださった方々、ありがとうございました。次回は「田上龍斗はこれからどう行動するのか」です。

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