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第一話「どうして俺は死んでしまったのか」

昼休みの放送に混じって、俺を呼ぶ声が聞こえる。


「よう、龍斗りゅうと。」


龍斗りゅうとじゃない、龍斗りとだ。」


「ハハッ、悪い、間違えた。」


「いつも間違えるよな、長谷川。」


 俺の名前は、田上龍斗たがみ りと、高校一年生だ。よく龍斗りゅうとと間違えられる。


俺はどのクラスにも大体一人はいるボッチ+根暗という最悪のコンボの持ち主だ。


 で、目の前にいるこのイケメンが、長谷川裕也はせがわ ゆうや、同じ高校一年生だが、クラスが違う。


こいつとは中学生から友達だったが、俺みたいな根暗ボッチではなく、コミュ力が高く、ビジュアルもいい、リア充野郎だ。


そんなリア充野郎から、メールで昼休みに屋上に来いと言われ屋上に来たのだが…


「なんで俺を呼び出したんだ? 」


「いや〜、俺のクラスの方にさ、オタク全然いないんだけどさ〜 」


「それがどうした」


「いや、オタク仲間居ないのは嫌じゃん!? 」


「だからなんだよ」


「だから、オタク友達である龍斗のほうに喋りに来たんだよ」


そう笑いながら言ってきた。


「だからって、わざわざ屋上に行くこっちの気にもなってみろよ…」


「でもお前、まだ高校で友達、できてないんだろ? 」


―うっ、コイツ痛い所を突いてきたな…


「だからって屋上行くのめんどいんだよ。」


「まぁ、いいじゃん。で、昨日の●●見た? 」


―あっ、やべぇ。見るの忘れてたわ…


「悪い、今日の朝見るつもりだったんだが、寝坊した」


 適当にごまかしておこう…


「え、録画して見とるの?普通リアタイでしょ〜 」


「…いや、寝ろよ普通。で、面白かった? 」


話を振ってみると―――


「うん!今週はマジで神回だった!! 」


満面の笑みで言われた…コイツ、オタクじゃなかったら絶対モテるだろうな。


「へぇ、じゃあネタバレしてくれ。」


「オッケー!まず――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


こうして俺と長谷川は、オタクトークで時間を潰し、午後の授業を受けて帰宅した。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


ブンッ! ブンッ!! ブブンッ!!!


「ハアァ!! フッ!! セイヤァ―――!!」


 帰宅した俺は、木刀を両手で掴み、一人ヒーローごっこをしていた。…俺はどちらかというとアニメオタクではなく、ヒーローオタクだ。


自分でも、この年で一人ヒーローごっこはマズイと、思ってはいるが、日課になってしまっているのでやめられない…そのおかげで腕力が付いたが。


家にはヒーローグッズがたくさん、棚に飾ってあり、俺はヒーローに憧れていた。だから俺の将来の夢はヒーロー映画や、特●のヒーローになることだった―――だが、俺は長谷川と違ってイケメンではない…よく言っても平均くらいだ。


自分はヒーローにはなれないのを知っているから、余計にヒーローに憧れているんだろう。


そんなことを考えているまま木刀を振り続けていると―――


ブンッ! ブンッ!! ガン!!


「あっ」


木刀が棚にあたり、一番上に飾ってあった――●撮のロケ地に前行った時に、記念に拾ってきた、掌より大きい石が目の前に落ちてきて俺の頭に直撃、俺はそのまま、倒れた――


石が頭に当たったのに不思議と、痛みを感じなかった。それなのに地面に横たわり真っ赤な血のシミを作りあげている、そして血のシミは段々広がっている。


――――あぁ、死ぬのか、来週の仮面●イダー見たかったなぁ。あと、海外出張中の父さん、母さん、絨毯にシミ作ってごめんなさい…


 そして俺、田上龍斗の生涯を終える…はずだった。



初めての投稿なので、誤字や文法がおかしいと思いますが、読んでくださった方々、ありがとうございます!!第二話は、「死んだはずの田上龍斗はどこへいくのか」です。

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