一緒に
いつものようにおかしいですw
「楽しもうよ」
ラージアはナナシの瞳に吸い込まれるような、そんな感覚がした
「お、お前らっ!こいつを殺せっ!」
兵たちは、ナナシに襲い掛かってきた
「殺すんだったらさ...」
ナナシは次々と肘や足を使って簡単に倒していった
「領主様...もっと強い子連れてきてよ。」
兵士たちはピクピクと痙攣し頭から血を出していた
「っあはは...いいよ。僕が相手してあげる」
そういって領主は腰につけていた剣を抜いた
「ふふふ...かかっておいでよ」
「領主様、あなたはまだ死ぬべきじゃない」
「なにをいうか、僕は殺しあわないと気が済まない」
「そっか、せっかくチャンスをあげたのに...あなたはイケナイ人だ」
「はっ、ほざけ」
領主は剣を振り、それを避けようとしたナナシの腕に傷をつけた
「っ...!?」
腕の傷はかすり傷なのに...大量に血が...!?
ナナシはその傷を舐めた
「っ...なに?その剣」
「あはは。気が付いた?この剣にはね、特別な魔法が吹き込まれてるんだ」
「だぁーかーら、かすり傷でも大量に血が出ちゃうわけ」
確かに...俺の体の10分の2は出てるな...
「まぁ、いっか...」
血がぽたぽた出ている腕でナナシはラージアを担いだ
「ラージアは俺と一緒に行く」
「何を勝手なことを言っている?まだ、勝負もしてないじゃないか。」
「今はまだ戦わない。あなたは、まだ死ねない。今死んだら奴隷があなたを恨めないじゃない。」
「恨まれる?僕が?そんなわけないじゃない」
「自覚がないならなおさらだ。」
パリィンッ!
ナナシは、牢屋の窓を割り窓の枠にラージアを担ぎながら立った
「えっ!あの!?」
「ラージアは外に行くんだ。ラージア、君はここにいてはならないよ。」
ラージアはいつも夢見た「外」とゆう言葉をアッサリ言われてしまったので何を言われたかわからなかった
「え...え?」
「またね、領主サマ♪」
ナナシはニコッと微笑み、窓から飛び降りた
ありがとうございました