仲良し
今回はガチでぐちゃぐちゃです
"こんなところにいて暇じゃないの?”
あの人はそういった。私の身分を知っててそういったんだ。
「はぁ」
重いため息をつき、ナナシが出て行ったドアをみる。
(結局どうやってここに入ってきたんだろう...)
「外...かぁ。」
外の世界はどんなところだろう。土の感覚、風の肌触り、海の香り、空の青さ。全てが、記憶にない。
「あ...考えたら眠く....」
その日、ラージアは眠りについた。
「....ジ..ア....ラージア!!」
「....ぁ?」
「もうすぐ、労働の時間だよ?早くいこう。」
奴隷は、朝早くから働き夕方まで働く。その労働は厳しく、辛いものである。
「あ...起こしに来てくれてありがとう...。」
「何言ってるの?友達でしょ?」
ラージアにとって労働の時間は少し楽しいものだった。なぜなら、隣の牢屋にいるソリ・ナグンとゆう同じ年の少女と一緒に居られるから。
彼女たちは仲が良く、労働も一緒に話しながらする。
「ねぇねぇラージア...あの見張り。けっこう髪の毛薄く無い...?」
「ふふ....そんなこといっちゃだめだよ...」
こそこそ話しをしながら話す二人。今日の労働は針仕事のようだ。
「ラージア、そろそろ労働が終わるよ!話しながらやると楽しいね。」
「そうだね...」
二人で牢屋に戻る中、領主が扉の前に居た。
「あぁ!ラージア!あいたかったよ...」
ラージアを抱き寄せた
「っぁ...」
「ラージア?今日はどんな労働をしたんだい?ん?」
「あ...針仕事でございます...。領主様。」
「そうかそうか!針仕事かぁ!針は指に刺さらなかったかい?」
そう言いながらラージアの指先をなでるように触る領主
「だ、大丈夫にございます...」
「あ、もうこんな時間じゃないかぁ!僕はそろそろ行かなくちゃならない。またね♪ラージア」
領主はラージアから離れ、スタスタとどこかへ行った
「は、はい...」
ラージアは震えを抑えて涙声を出している
「ら、ラージア。大丈夫?」
「大丈夫....」
私には、ソリが居てくれるだけでいい...もう他には...。
ラージアは手を握り締めこういった。
「ソリ、私外に出たい」
「え?」
「その時は一緒に外に出ようね!そしたらもっとお話しして遊んだりしよう!」
ソリは少し驚いたようだが、少し微笑んでうなずいた
ラージアも、美しく笑った。
ありがとうございました!