「いつか」の外
続編w
「こんにちわ。暇だから来ちゃった。」
その男は赤に近いピンク色の長い髪をハーフアップに適当にまとめた髪型。きれいな赤い目、服は長い緑色のマフラーを付け服はシンプルな薄いベージュの長袖、黒のサルエルパンツを着、茶色のシンプルなブーツを身につけている。
一見かっこいいと思っても髪はボサボサ、服は少しボロく、誰がどう見ても「面倒くさがり」である。
「ど、どっから入ってきたんですか...?」
「え?どっからって...ドアから。」
「い、いや。そうじゃなくって!どうやってココに入ってきたかです...!」
「あ、あぁー。内緒かな?」
こ、この人はなんなんだ...?と、とっても危険な感じがする...(警報)
「君、何て名前なの?」
「え、えっと...ラージア・ガミールと言います...けど...」
「へぇー。ラージアか!よろしくね?」
「は、はぁ...」
出来ればあんまりよろしくしたくないんですけど...
よろしくと言ってラージアの隣に座る
「君、こんな狭い牢屋にいて暇じゃないの?」
「え?」
「だって、こんな所いてても楽しく無いでしょ?」
「...。」
「楽しく無いなら一緒に外に暇つぶしに...」
「そんなの!無理に決まってます!」
少し涙声を出すラージア
「わ、私は...奴隷です...。そんな、外なんて..夢みたいな...。」
うつむきながら、涙を溢す
「...。そっか。ラージアは奴隷だったよね...」
そう言いながら少し低い声で話しながら立ち上がる
「でも、こんな所にいて楽しい?こんな暗い、辛い所にいて楽しい?」
「そ、そんなわけ...!」
ナナシは向日葵のように笑う
「じゃあ、今度むかえに来るよ!そして、一緒に外に行こう!」
不思議に思った。さっき会ったばかりの奴隷を外に連れて行こうなんて...
「でも、そんなの領主様に見つかりでもしたら...」
ナナシはクスと笑い
「だいじょーぶ。」
ラージアの頬を触り赤い目を細め
「きっと外に、君を出してあげる。」
「??」
不思議に思った。さっき会ったばかりの奴隷を外に連れて行こうなんて...そんな不可能なこと出来るわけないって思ったけど...でも、この人に「出れる」と言われたら「出れる」気がして...
「いつ出せるかわかんないけど、必ず出れるよ。君は」
「だ、出して頂けるんですか...?」
「うん...」
ナナシは牢屋の外に出、ニコりと微笑んだ
「暇だったらね」
ごちゃごちゃかも知れませんが読んでいただきありがとうございます!