プロローグ
短編小説の作りなんですが、連載と言うか小出しな感じにしました。
一話一話が短いのでサクッと読んでください。
自身二作目です。
よろしくお願いします。
嘘つき、弱虫、偽善者。
「僕」はそう呼ばれている。
まったく持って自覚はないが、そのような傾向にあるようだ。
僕よりも正しい人間になりたければ
「嘘つき」と呼べばいい。
僕よりも強者になりたいなら
「弱虫」と呼べばいい。
僕よりも良い人間に見られたいならなら
「偽善者」と呼べばいい。
どう呼んでもらっても構わない。
自覚、ないから。
ただ単に認めなく無いのだけなのかもしれないが、長い人生からすれば大したことない訳で、無駄に言い争う気もまったく無いし。
時間がたてばすぐにいなくなる。
他人なんてそんなもんだ。
僕を下位に置くことで幸せな気分になれるなら、優れている人間だと錯覚したいなら。
どーぞお構い無く。
どーぞ下位に置いてください。
僕は他人に
「嘘」をつかない。
僕は
「弱虫」じゃない。
僕は心のそこから他人に
「親切」にする。
だけど他人は僕を嫌いだ。
君は僕を友達にしてくれるかい?
一緒に居てくれれかい?
信用してくれるかい?
でもね、止めたほうがいい。
僕は
どうしょもない。
「嘘つき」
だからね―――。