少し前に読んだホラー小説……
少し前に、ホラー小説を読みました。
タイトルは忘れてしまったけど、内容が自分的にはかなりホラーでした。
ジャンルはホラーではありませんでしたが、その話のどういうところが自分にとってはホラーだったかというと――――
病気の子供をワンオペで看病してる夫人系の話なんですが。旦那は冷たくて愚かで、病弱っ子や奥さんにキツく当たって、二人が家から追い出されるみたいな感じでした。
でもその部分は、別にホラーじゃありません。自分が違和感を持ち、ホラーに思ったのは……夫人が、病児の様子を記録してた手帳の内容です。
夫人が有能で、どれだけ子供を思っているのか……的なことを書きたかったのだと思いますが。ぶっちゃけ、夫人が付けてる記録を生身の人間が書くのは不可能だと思いますよ?
気管支や肺系統が弱い子の喘息発作について、作者さんはなにも知らないんだろうな? というのを、読んでいて察しました。
自分もリアルに喘息持ちだからわかります。喘息の発作って、酷いときは数時間で数百回くらい咳するんですよ。一晩で千回以上とか咳することもあるんじゃないですかね?
それを……体温、体調、食事メニューとその摂取量、服薬、温度、湿度、咳の回数の記録を毎日取る? そんなの、ワンオペ看護でなんて絶対にあり得ません。リアルにプロの医療従事者だとしても、二十四時間体制で一人では絶対にできません。
しかも、その病児の看護しながら屋敷の帳簿付けや使用人達への指示出しをして、夫人としてはずかしくない体裁の格好を保っていたとか?
はっきり言って、それは人間には無理です。
喘息の発作は人によりますが、大体気温が下がるとき、低い時間帯に多いと思います。夜から朝に掛けての時間帯でしょうか?
何時間も咳している子供の背中を擦ったりしないで、じっと冷静に咳の回数数えてる母親とか、ホラー過ぎます。それとも、1分間にした咳の回数×60×○時間とかの計算でおおよその咳の回数記録でしょうか? 咳はランダムで起こるので、計算式に当てはめても正確な数字ではないと思います。
夜から朝に掛けて発作を起こす子供の看病をして? 何百回とするその咳の回数を全て数えて? その合間に屋敷を維持するための雑用や指示、帳簿を付けて?
夫人はいつ寝てるんでしょうか?
それに、喘息持ちの立場から言わせてもらうと、自分がした咳の回数数えられるとか、めちゃくちゃストレスです。四六時中母親が付きっ切りで? トイレ行くのも見張られるとか? 普通に考えて嫌じゃないですか?
小さい子なら母親が付きっ切りでもおかしくない……という意見もあるかと思いますが。逆に、子供の世話をちゃんとしていたら、一々手帳に全てを記録する暇なんて無いと思うんですよ。
書かれていないことを要約すると、具合の悪い小さい子が自分で食事して、自分で服薬する様子を見て、手帳に記録する母親という、異様な光景なんですよね。
それとも母親の記憶力がすごくて、子供の介護はちゃんとしつつ、あとから子供の行動や病状、食事量などなど全部覚えていて、子供が寝ている間にでも記録していたとかですかね?
でも、小さい子の喘息発作って寝台や布団に寝かせるより、抱っこしてる方が治まりますよ? 喘息中は仰向けで寝てるよりも横向きか、いっそ座ってた方が楽なので。
ずっと抱っこしてたら、記録付けるの難しいと思いますけど。枕や布団を積み上げて、座っているような体勢で寝かせるとかでしょうか?
そして、そんな生活。3日もしてれば普通に体力的に持ちません。絶対に無理が来ます。母親の方が身体を壊します。それを、一人で何年間も続けて来た?
身形も綺麗に整えて? その身形を整えている間は、子供放ったらかしですか? ワンオペ看護で、他に面倒看てくれる人いない設定だったと思いますけど?
こういう矛盾点が幾つもあって。それだったらまだ――――
物語が始まった時点よりも前に、実は子供か母親が既に死んでいるか、母親が子供の人形の看病をしていたというホラー落ちの方が、リアリティがあります。
母親の声が屋敷の人間に届かないのは、母親が既に死んでいるから。それなら、身形を整える必要もない。もしくは、子供の方が死んで母親の心が壊れて人形を看病しているから。父親が冷たいのは、母親が見えてないか、人形を看病する夫人を直視できないから……
なんて、深読みできちゃうんですよね。
そして、実際に病児の看護手帳の記録や屋敷の雑務諸々を完璧にできる、パワフルな母親がいたとして。『この子の管理はわたしにしかできない。この子の命は全てわたしが握ってる。屋敷もわたしが管理しないと駄目になる』的な思考をしていたら……?
そして、母親が一度も『この子が苦しんでいるのを見てられない! 代わってあげられるなら幾らでも代わってあげるのに!』と、思っている素振りがなかったら?
それはそれで、その母親は※代理ミュンヒハウゼン症候群の素養があるように見受けられます。
子供か母親が既に死んでいるor母親が人形を看病しているor母親が代理ミュンヒハウゼン症候群気味……どれも全部ホラーだと思うんですよね。
どう思います?
某ホラーっぽい作品、途中で読むのやめたんで落ちとか知らなくて、病児の看病記録などその他諸々の違和感について思ったことを書きました。
ぶっちゃけ、アレみたいです。AI執筆で有能な夫人、病弱っ子の看病、屋敷の管理をしている……的なことを書かせると、AIには肉体が無いので、体力的な限界や睡眠時間という概念も無く、また病弱っ子のメンタルという繊細な面に対しても理解や想像が及ばないから、そういうことを経験したとか考慮したような文章にならないそうです。
書いてる奴的にはなかなかのホラーでしたが、皆さんの印象はどう変わったでしょうか?
※代理ミュンヒハウゼン症候群とは、ミュンヒハウゼン症候群は別名悲劇のヒロイン症候群。自分が悲劇のヒロインorヒーローでいるために、自傷行為や嘘を吐いて自分に注目を集めてちやほやされたい精神病の一種。それの、代理を立てて自分がケアする側に回り、例えば病気の子供の看病をする健気で立派な母親……という称号や称賛を得たいがため、子供を虐待したり、わざと病気にさせたりする厄介な病気。尚、メンヘラ彼女のケアを甲斐甲斐しくする彼氏……などのバリエーションもある。基本的に、弱くて支配を受ける側が虐待や被害者になることが多い。
※ピンと来た方もいると思いますが。書いてる奴はお相手に迷惑を掛けたいワケではないので、その作品や作者さんの特定はしないで頂けると助かります。
読んでくださり、ありがとうございました。
深読みすればする程、ホラーになって行く話を読んだぜ。:( ; 'ㅂ';):ヒェ…
読めない帳簿付けてるシゴデキさんの話とか、実はシゴデキさん、仕事抱え過ぎて過労死したあとも幽霊なって仕事してるつもりだったりするんじゃね? とか思っちゃって……(((*≧艸≦)ププッ
コミュ不全とか? 誰も話聞いてくれないとか、一人でずっとがんばってるのにとか? 幽霊だから誰にもその努力が見えてないという落ちのが、有能なシゴデキというよりも理屈が通るような気がする不思議。(੭ ᐕ))?
頂いた感想で、書いてる奴くらいの喘息の酷さ(数時間で咳数百回)だと、ナーロッパレベルの医療技術なら死んでるとのことですが。同意しかないですね~。ꉂ(ˊᗜˋ*)
現代の医療技術や生活水準を保てないと、多分子供の頃に死んでました。病弱っ子が生き残って大人になるのは、医療技術や倫理観などなど諸々が発達してないと、ガチで難しいと思います。(`・∀・´)
そうじゃなかったら、家族の愛情とぶっちゃけ、お金ですね。薬や栄養満点な食べ物は高価なので、その高価な薬や食べ物を惜しみなく与えられる財力と、お金以上に子供に価値があると思える保護者の愛情が必須です。どちらかが欠けていたら、病弱っ子の生き残れる確率がぐんと減ると思います。(*゜∀゜)*。_。)*゜∀゜)*。_。)
他サイトで、夫人のアンドロイドがいる説と、夫人実は四つ子(双子じゃ足りないから)だった説で入れ替わりながら生活してるのでは? という面白い感想を頂きました。(((*≧艸≦)ププッ
アンドロイドはナーロッパ世界観だと、ホムンクルスか自律型ゴーレムですかね? 四つ子説は思い付かなかったです。入れ替わりだと、書き方次第でシリアスコメディになりそうかも?(*^ー゜)b グッジョブ!!




