生理（月経）という呪い

女に生まれたというだけで思春期くらいから中年終盤くらいまで毎月のように訪れる生理は、ただのバッドステータスでしかないと思う。

痛みや体調不良が付属しない人でも、急に生理が来たりすればクソッ！！と思うだろう。下着や服汚れるし。

しかも人（個体）によって生理の苦痛は千差万別。股から血が出るだけで平常でいられる人と、寝込むほどつらい上に薬が効かない人までいる。

ちなみに私はムラがあるが、痛み止めは効くがそれ以外の薬が効かなくて寝込むことがあるタイプ。

そしてこれは男性はあまり知らないのだろうが、生理が始まる前から体調が悪くなるという人はそれなりにいる。

急に眠くなる。逆に眠れなくなる。イライラする。風邪のような症状が出る。体が火照る。逆に冷える。

人によってそれぞれで、故に理解されにくい。

女性であっても、それで困っていたとして病院にかかるほどかな？と放置している人は多いのではないだろうか。

ちなみに病院に行ったからと言って、生理にまつわる症状が緩和するわけではない。

緩和する人「も」いる。これは事実。

しかし、どうにもならない人も多くいる。

また出産すると体質が変わって云々という話もあるが、別に立証されてて確実なわけでもない。逆に酷くなったという話もあるくらいだ。

さて、具体的にどのように酷いのか。

私を題材にしてお伝えしようと思う。

ちなみに私は標準的女性だとは思っていないし、実際標準的女性として捉えるには重め寄りの人間なので参考程度にして欲しい。

まず、十日から七日前ほどから体調がじんわりと悪くなる。

急激で晴れない眠気、腹痛、頭痛。

食欲も急に旺盛になったり、逆に何も食べたくなくなったり。

その月によって体調不良は変わるが、何にせよ体調が妙に悪いのが続く。

これで「ああ今月も来るのか」と察する。

この期間に、出来るだけ買い物は済ませておく。

生理が始まった後に買い出しは行けないので。

で、生理が始まる。

体温が微熱くらいにまで上がって、特に下腹部を中心に熱を持つ。

痛みもじんわり、しかし主張激しく痛む。

私は「卵巣このへんかな」という部分から子宮らへんまで痛む。

ついでに腰も痛い。腹痛が貫通しているのかどうかは知らないが、とにかく下腹部と腰が痛い。

食欲はあまりないが、急激に空腹になり、かと思えば何も受け付けなくなり、と、異常なことになる。

なので、空腹になったらすぐ食べられるものを準備しておかないといけない。

カ〇リーメイトとかね。

水分はとにかく取る。妙に喉が渇くし、トイレが急激に近くなるので、取らないと多分脱水になる。

また、生理開始初日はなぜか妙に眠れないが、二日目から最終日くらいまでは異常に眠い。

布団に入って目を閉じたら数分後には寝ている。そして寝て起きても眠い。場合によってはそのまま二度寝三度寝する。

出血量は、初日こそ昼用で済むが、二日目から四日目までは夜用ナプキンをこまめに取り換えることになる。

一時期は一般の夜用ナプキンでは足りず、医療用のような、とにかく出血量がヤバい人向けのナプキンで対応していた。

取り換える時に、そのナプキンの重量に「うわ、こんだけ出血してんだ」とドン引きしていたものである。

五日目、六日目くらいはどんどん出血が少なくなるので昼用で済む。

七日目ともなればほぼほぼないが、念のためにナプキンはつけている。

毎月、昼用ナプキンは一パック、夜用パックは二パック消耗しきるので、毎月買うことになる。

そして格安なものはかぶれるので、肌触りのいいものを買う。

かぶれると下手すると半年以上かけて治すことになるので。

あと地味にきついのが、血が出てるのを感じることがある。

座っていた状態から立ち上がろうとした時、ドバッと出てくる感触があったりする。

固形の血液の塊みたいなのがヌルッと排出されるのを感じたりもする。

そのいずれもが体内から出ていくので体温程度の温もりを持っているわけだが、これがまあ気持ち悪い。不快感しかない。

付随して。

私は貧血にもなる。

常時貧血のようなものなのだが、生理開始前から立ち眩みやめまいを感じることが多くなり、時には視界が暗くなる。

これは普段から鉄のサプリを摂取したりしていても改善しない。

そしてこのクラクラする感覚で歩行に難が出るし、長時間立てなくなるので買い出しにいけない。

また寝相がそこまでよくないせいか、ナプキンがずれて下着が汚れることもある。

場合によっては服を貫通してシーツが汚れることもある。

正直オムツ型のナプキンのほうがいいんじゃないかと思うけど、あれ履いたら人権を喪失した気になりそうで尻込みしてる。

成人女性がオムツ。なんかの特殊プレイやん。ってなっちゃう。

そしてトイレが近いということはトイレットペーパーの消費も増える。

しかも血液がついているわけなので、使う量がさらに増える。

きちんと拭こうと思うと普段より紙が必要だからさ。

で、痛み止めを常飲するので、痛み止めもこの期間のために毎月買うことになる。

ケチると痛みで苦しむのは自分なので、ここは惜しまない。

と、まあ、私はこういう感じで生理というものと付き合っている。

開始前十日間。生理七日間。合計二週間以上を生理のせいで体調不良で過ごしている。

半月ほどは体調が悪いことになる。

だから男性読者諸君、女性をいたわれよ、というわけではない。

女性にはこんな呪いがかかってる人がいるよ、と書いただけだ。

常日頃から私は人類の生理というものに疑問を抱いている。

道具というアドバンテージがなければ猫にも負ける生き物の癖に、毎月弱体化するというのは生存していく上でダメダメじゃないか？と。

個体差があるにせよ、一定数が弱体化するようでは、子々孫々命を繋いでいくのに不都合がありすぎやしないか？と。

淘汰されてきたと思うんですよ、生理が重い個体って。

人類初期の、まだまだ弱小で道具も未発達でヒエラルキーの下側にいた時代なんてさ、生理が重たいから労働できないって個体なんて群れにいられなかったと思うの。

そうやって生理弱者が淘汰された末の子であるはずなのにいまだに世の女性は生理に苦しんでるというのがバグじゃないすか。

人類誕生から何万年経過してんだ。バグは進化の過程で消えてるべきだろ。としか思えなくって。

だから毎月思っちゃうんですよね。

男性も毎月下腹部のアレが爆発とかすればいいのになって。

ごめんな世の中の男性諸君。

私のために爆発してくれへんか。

ちなみにコレ書いてる最中体調悪いです。数日目です。

そろそろだなって覚悟できてるけど準備はまだなので、巣ごもりの準備をしなければいけない。

あーあ、自分の意志で生理続ける・続けないって決められたらいいのに。