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第十八話 ダンジョン潜り

今年に入って餅を何個食べたか・・・覚えていない(一日に二、三個いってます)

「はいじゃあこっち向いて!」


先生が声をかける。俺たちの頭の上には眩しい太陽が輝いている、陽の光がとてもあったかい。


「今日は一日ダンジョンに潜ってもらう」


そう、今日は学園内にあるダンジョンに来ている。ここ『サイアン地下大洞窟』は生徒が腕試しに来たり魔材収集のために使う、さらに一般の冒険者なども入場可能で普段はひっきりなしに人が来るダンジョンだ。今日は学園が貸し切っているのでガラガラだが。


「おい鶴金!聞いてるか?お前は数日前に問題起こしたばっかだろ?」


あの模擬戦から数日経ち今日は金曜日、明日は休みだ!


「はい!聞いてます!」


「そうか?じゃあ続きを・・・」


その後十数分ダンジョンでの注意事項を聞いた。話をまとめると今日潜るのは行ける人は一階から十階までで絶対に二人一組を作って行く事、このダンジョンはあるアイテムを付ければ復活可能なのでそれを外さない事。


魔物の種類は、スライム、ゴブリン、スケルトンがほぼ占めているが、他の魔物が見つかっても自分の知識で対処できるようになれ。大体こんな感じだった。


「準備出来た者から潜って良いぞ!」


早速潜るか、俺のパートナーは勿論・・・


「よし!行こう!」


いつになく興味津々の勇星だ。


「おう。遅れるなよ?」


「任せて」


こうして俺たちはダンジョンに潜るのだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「うわー暗いな・・・」


「《光源(ライト)》の魔法じゃ心細いよね」


「そう、だなっ!」


横から飛び出してきたスライムを手刀で一刀の下に切り捨てる、弱い魔物が多くて俺たち二人の前じゃ話にならなかった。目の前で倒れたスライムに手を突っ込む。


本当はスライムは強酸性の魔物でこんな事は出来ないのだが体に薄皮纏うような防御スキルがあれば問題ない、その中をまさぐると他のゲル状の体と色は同じでも少し硬い球体がある。それを引っこ抜いてすでに同じものが大量に入っている袋に放り込んだ。


「ふう、楽だな」


「そうだね、散歩みたい」


「それにしてもダンジョンってみんなこんなシステムなのか?」


「いや、復活が出来るのはここだけみたい。他のダンジョンではその代わりいいアイテムがいっぱい出るらしいよ」


「ノーリスク、ノーリターンって訳ね」


チラッと指に嵌っている指輪を見る。ダンジョンに入る時に嵌ったこのアイテムはこのダンジョンでしか使えない復活装置らしい。全部金色のダサい指輪だがその内側に複雑な魔法を彫刻されている。


【神眼】で見ても【付与魔法】、【回復魔法】、【死霊魔法】が使われているとしか解らなかった、世界中にいくつもあるダンジョンはこの様な不思議でいっぱいらしい。いつか制覇とかしてみたいけどな。


「お、そろそろ十階じゃね?」


「本当だ。って皆もう十階まで来てたの?」


勇星の言う通り十階に降りる階段の前の開けた場所に先生とクラスの全員が待っていた。ホッとしたのも束の間俺は警戒体制をとった、その訳は・・・


「おかしいな。俺たちが最初に入って行ったし地図通りに進んでいたけど一回も抜かされなかったぞ」


「一本道なはずだけど・・・?」


「構えておいた方がいいな」


「そうだね」


【感知《極》】に反応があった。この魔力波は・・・魔物?だけど少し違和感を感じる、警戒しながら勇星とゆっくりゆっくり進むが魔物はまだ来ない。数名の生徒がこちらに気付き手を振る。


先生もそれに気付きこちらを見たがその顔は冴えない、もしかしたら気配に気付いて動けないのかも。生徒は皆気付いておらず元気に呼びかけてくる。


「こっちこっちー!」


「遅いぞお前ら!」


「何で一番早く行ったのに最後なんだよ!」


「もう男子うるさーい!」


こちらを急かす声が聞こえるが俺たちはゆっくりと行く。


「まだ姿を現さないな」


「よっぽど用意周到みたいだね」


残り十メートル、その時ほんの一瞬相手が動いたのか空気が揺れた。ほんの一瞬だけれど位置を見つけるには十分、俺は思いっきり()()に向かって炎を撃つ。


「グルオオォォォ!」


天井にいた魔物はノーモーションで放たれた炎を避け俺たちの前に降り立った、でも魔物か?これ。その魔物は二足歩行の人型スライム?だった。


幼い子が粘土をこねて人の形にしたような感じで一言で言うなら歪だった、そいつの人の頭に当たるところにはスライムに無いはずの目が二つ怪しい赤い光を放っている。ゲームの中ではこんなスライム見た事ない。


「危ない!逃げて!」


先生は生徒の周りに結界を張ってこちらに逃げる様に言ってくるがこの魔物だが完全にこちらを見ている、視線の先は・・・俺?


「あれは!」


見ると勇星が隣で青い顔をしている。普段あまり感情を顔に出さない勇星がここまで動揺するなんて・・・それに正体を知ってるのか?


「あれは何だ?」


聞いてみると勇星は一瞬だけ戸惑いに視線を揺らし意を決した様にこちらをまっすぐ見た。


「・・・これを聞くと後戻りはできないよ?」


「大丈夫大丈夫、一回死に戻ってるから」


「そう・・・じゃあ話そう。そのためにまずこの世界の誕生についてから話さないといけないね」

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