第十六話 Sクラスの実力
駅伝皆さんは見ましたか?僕は見たんですけど、青学強すぎません?健康面だと、肺炎は治ったけどまだ咳が出ます。
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「昨日はありがとうな!勝義!」
後ろから飛びついてきたのはやはり凪雲だった。レイナはこちらを見て数秒固まっていたがハッと気付いたように喋り出した。
「何で勝義と凪雲さんが、そんな親しそうにしてますの?」
何だ凪雲の事を知ってるのか?
「命の恩人だぞ!」
「貴女の説明では理解が出来そうもないですわ!勝義、貴方が説明しなさい」
「はい、かくかくしかじかでですね・・・」
俺は昨日解散して何をしていたかという事と凪雲と出会った経緯を全て話した。
「なるほど、それで命の恩人なわけですわね」
「また人助けしてたのかい?」
「勇星!?いつの間に!?」
「みんな集まってたから楽しそうだなと・・・」
嘘だろ?俺の【感知《極》】に引っ掛からなかったなんて・・・勇星のステータスは一回鑑定したことがあるが気配を隠すスキルは無かったはずだが。まあ今はいいや、それよりも・・・
「ちょうど良かった凪雲、実はちょっと作って欲しいものがあるんだが」
「何だ?それは鍛治スキルで作るものか?」
この凪雲は十三人のヒロインの一人で実は鍛治の達人だ、その腕は王国でもトップクラスなのだが武器のデザインセンスは皆無と設定で書いてあった。
「そうそう実は決闘する羽目になってさ。魔法は使いたくないから剣が欲しいんだけど持ってなくて」
「ふーん決闘ね、何賭けてんの?」
「レイナ」
「え・・・?」
まあ当然の反応だな。この少々倫理観の終わってる世界でも人を賭けるなんてよっぽどのクズしかしない、ただ俺はクズと誤解されると困るので弁解をする。
「なるほど!クズレジエを倒すなら腕に縒りをかけて作ってあげるぞ!」
「あ、デザインは俺が考えるよ」
本当にデザインが悪かった時の保険にな。
「オッケー!あとなんか良い金属持ってない?」
「金属か分からないけど『黒槍』と『魔石〈闇〉』なら持ってるよ」
昨日彷徨いの森で狩ったデュラハンがドロップした魔材だ、一応『黒槍』は金属製っぽいし魔石は何かに使えるかと思って出してみた。
「うおおおおお!」
「うわっ!びっくりした!」
いきなり凪雲が叫んだ。すごいびっくりしたが凪雲は俺のことを気にせずアイテムを見て目を輝かせていた。
「これデュラハンがドロップする『黒槍』じゃん!しかも闇属性魔石まで!純度高すぎ!」
「あ、あの・・・」
「これを使えば魔剣が出来る!それも高性能な!」
やばいこんなハイテンションになるとは思わなかった!
「あのー!」
「ひゃい!一人で興奮してすみません!」
「・・・それで剣は作れそう?」
「出来る出来る、今すぐ出来る!」
嬉しいのか凪雲の耳はピコピコ動き尻尾はピーンと立っている、あれ猫と同じシステムなのかな?
「ちょっと落ち着いて、作るとしても放課後ね」
「分かった分かった」
「デザインは俺の方で考えておくから」
「了解!」
よし、剣の問題が解決出来たらあとはレジエを倒すだけだな。
「そういえば凪雲さんは何組?」
「Sクラスだよ」
「へえ、レイナさんと一緒だね」
勇星と凪雲の世間話。勇星は意外にコミュ力が高いな!確かにレイナと凪雲は二人ともSクラスか、どうりでレイナが凪雲を知っているわけだ。それにしても同じクラスとしても特に仲が良さそうだけど、他になんか接点とかあるのかな?
「二人は仲良くないのか?」
「いや、とっても良いよ」
「模擬戦を一回しただけでとっても仲良いんですの!?」
「へえ、どっちが勝ったんだい?」
勇星は興味津々で結果を聞く。
「・・・凪雲さんですわ」
レイナもだいぶ強いはずなのに・・・そういえば俺レイナと凪雲の実力を実戦ではそんな知らないな。ちょっと模擬戦して測ってみたいな。
「レイナ、今時間もあるし模擬戦しようぜ!」
「何で模擬戦がしたいんですの?」
「Sクラスの実戦での実力が知りたい!」
「いや!絶対にいやですの!」
そこまで必死に否定されると普通に傷つく!うーんでもなぁ・・・剣の腕も磨きたいからな〜。あ、そうだ!
「じゃあ凪雲も合わせて、一対二でいいから!」
「・・・凪雲さんがいいなら」
「全然オッケーだよ!あ、魔法禁止でね!」
「魔法が無いならワンチャンスいけますわ!」
「いいな〜」
すごい羨ましそうに見てる勇星はいつからそんなバトルジャンキーになったの?
「よし、じゃあ始め!」
「え?」
何の前触れもなく凪雲が開始の宣言をした、いやいや流石にマイペースすぎるだろ!
「敵はいつ来るか分かんないよ〜!」
「うお!」
俺に向かってどこから出したのか分からないヘッドが異様にでかいハンマーを叩きつける凪雲。どんな筋力!?
「待ちなさい!凪雲さん!」
「あぶなっ」
レイナも負けじと【時空間魔法】で仕舞われていたのか、さっきまでは無かった剣をこちらに振ってくる。ただこうやって模擬戦をして見て分かったことがある。
Sクラスの二人はスキルや魔法も凄いと思われるが、それプラスで今まで培ってきた技術が大きい。俺は確かにいろんな武術のスキルを持ってるのに腕前が釣り合わない。
速さや筋力もあるのだが言うなればスキルに技術が追いついてなくすごく不自然なのだ、今までの模擬戦やデュラハンとの戦いではこの状態でも勝てた。
ただこのSクラスの二人を相手するのにはそれではダメらしい、俺の前世の記憶は曖昧だが元々日本人で戦争経験なしで別に自衛隊員でも無い普通のサラリーマンだった。
そんな俺が剣についての戦闘技術など持ち合わせるはずも無い、そしていきなりベテランの前に立たされているのだ。普通魔法でカバーするのだろうが俺は今回使えない、けど・・・
「やってやる!」
俺は極めて負けず嫌いなのだ。
「今剣は無い、ならこれで戦ってやる!」
俺は『黒槍』を手に持つ。下手に土属性魔法で鉄剣を作るよりも扱いやすそうな方がいい、魔物と違って今回の相手は人間だ全力で行かないと足元を掬われる。
槍術スキルのおかげで手には馴染むだが上手く扱えないので動きが遅い、それでもやってやる!弱音を吐くなんて俺らしくない!
「ランスなんて上手く扱えますの?」
レイナが剣を振るう、その速さは俺の数倍。
「扱えるか、だって?無理だよ!」
レイナの剣を眼前ギリギリで『黒槍』を使い受け止める。
ガッ
「!?」
自信満々で剣を振るったレイナが驚愕に目を見開く。俺の黒槍はレイナの剣をしっかり受け止めていた、この槍はランスと呼ばれる形で基本馬上で使うはずのものだ。
なので地面に立っている人が扱うには大きすぎるにだがデュラハンはこれを上手く扱えていた、あの時もし俺が身体強化を使っていなければ俺は負けていただろう。その動きを思い出せ!
(よし!ここから!)
「ふんっ!」
デュラハンのように受け止めた槍で思いっきりレイナを押し飛ばす、予想外の反撃にレイナは大きく体勢を崩した。
(今だ!)
黒槍を突き出しレイナの数センチ前で止める、これで戦争だと死・・・つまり脱落である。レイナは悔しそうに離れて見守る勇星の隣に並んだ。
「残るは・・・」
レイナの援護はいくらでも出来たはずなのにしなかったって事は・・・
「そんなに俺とタイマンしたいか?」
「面白そうだからね!」
嬉しそうに笑う凪雲を前に俺は黒槍を構え直しす。勘弁してくれ、ほんと。
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