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太陽に照らされ光る雨粒

『来たぞ!!』


そう聞こえてから周囲を見渡す。


犯人が近くにいるのか?

それとも俺が光っているのか?



一瞬どちらかわからず慌てた。



ショーウィンドウに映る俺は発光していなかった。

それを確認し、安心した。



じゃあ、犯人はどこだ?



はたから見たら、突然、挙動不審な行動をする高校生だ。



「どこだ?」


必死になり声が出る。



『発光システムが確認された。


今、その特定中だ。


犯人は警備ロボを通じて、君の状況を確認しているはずだから、出来るだけ警備ロボから離れてくれ!


発光してないとわかったら、エスカレートしてどんな行動出るかわからない!』


トキトウさんから、思いもよらない返答が帰ってきた。



エスカレートするとか聞いてないんですけど?


充分危険な状況じゃないの?これ?


守ってくれるとか言いながら、本当かよ?



そう思いながらも、警備ロボから逃げるために走り出した。




発信が確認された時、誠真からトキトウさんへ連絡が入った。


『トキさん!

発光システムが確認出来たよ!

このデータを解析する。』


「あぁ、こっちもシステムの発信確認した。

特定頼む。」



『わかった。

あと、発信した本人近くにいるよ。

GPS送るから、そっちは任せた。』



「ありがとな、必ず捕まえてやるよ。」



トキトウさんはデータに解析は誠真に任せ、犯人を捕まえに走る。




あえて、知らせずトキトウさんひとりで犯人の元へと向かった。




そんな事も知らず、俺はショッピングモールを全力疾走する。


警備ロボから逃げるとはいえ、ショッピングモールにも常駐の警備ロボはいる。



走っているうちに、どの警備ロボから逃げていいのかわからなくなる。



人通りの少ない駐車場の入口に身を潜めて


「トキトウさん。

今、どんな状況?

発光システムは止められた?」

と聞いた。


『今、解析中だ。

悪いが、人通りの多い所にいてくれ。

人を隠すなら人の中だからな。』



「え?

今、人通りの少ない所にいるんで、戻ります。

警備ロボに見つかりません?」



そう言いながら、動き出した時、前から堅元が現れた。


「なんで?

どうしてなんだ?

階段から落としても、大した怪我もしない。

それに何故発光しない?」



狂ったようにジリジリと俺に一歩ずつ近づいてくる。



警備ロボしか気にしていなかったから、まさか本人が来ているとは思ってなかった。



しまった。

発光していないのが犯人の堅元自身にバレたら、ヤバいんじゃないか。



「君はどうやったら、いなくなってくれるの?

ねぇ!!!!」


そう叫ぶ堅元。



その堅元の背後から、トキトウさんが走って来て地面へ押さえ込んだ。


「痛い!!

何だよ!離せ!!どけ!!」



馬乗になり堅元を押さえるトキトウさん。

突然の出来事、叫び続ける堅元。



「お前、自分が何やったかわかってるのか?


人ひとりの人生潰してるんだぞ?


こんな痛みじゃすまないんだ!」


トキトウさんも怒りに任せて大きな声を出す。


あまりにも突然の出来事に、

「そんな大きな声出していいんですか?

警備ロボ来ますよ?」

あまり大騒ぎになると見つかると思い、トキトウさんに聞くと、



「大丈夫だよ。

俺達の周りを見えないようにしてる。

だから、どれだけ大きな声出しても、周囲には聞こえてない。



だから、叫んでも助けてなんてこないんだ!


なんでこんな事した?


どうやってこのシステム作った?」


トキトウさんは堅元に全てぶつけていた。



堅元は痛みと悔しさで、顔を顰めていた。

自身の手を強く強く握りしめ、拳を震わせる。



そして、ポツリと小さな声で話し出した。

「しょうがないじゃないか。

種岡さんの隣にいたかったんだから。」



「だからって、なんで発光させるって発想になるんだ?」


馬乗になったまま、トキトウさんは質問を続ける。



「種岡さんの幼なじみや友達ってだけで、隣にいるじゃないか?

しかも、いつもいつも彼女の目にはヤツしか映ってない。

だから、僕の気持ちにも気付いてほしくて呼び出したんだ。


そしたら、ヤツに相談しようとするから、居なくなってしまえば、こっちを見てくれるんじゃないかと思ったんだ。



なのに、いなくなったのに。


隣からいなくなったのに、彼女は光を追うように、それしか見なくなった。


振り向きもしなくなった。



どうして?


もう存在しないのに。


光は掴めないのに。


こっちを向いてくれないんだ?


隣にいて、一緒にいて笑ってほしいのに。


僕は見えない?


頼ってほしい。


支えるから、力になるから、ずっと一緒にいるから。


こっちを見てよ!!


追えば追うほど、彼女は遠ざかって行く。



だから、近付く人は遠ざけるように仕向けた。


そしたら僕を見てくれるって思ったんだ!!!!


なのに、今度は君が隣にいる!!!!


なんで僕じゃダメなんだよ!!!!」


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