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第100話 部活動紹介 0

部活動紹介にこんなに文字数を割くのは、たぶん、私くらいなのでしょうね、きっと

「では、これより部活動紹介を始めます。進行は生徒会広報担当2年の辺見が務めさせてもらいます。」


 辺見先輩の良く通る声が第一体育館に響く。


 部活動紹介は強制ではないため昨日の入学式で集まった生徒の70%くらいだろうか。

 中学と高校の新入生が対象だが、既に決まってるものや、部活に興味がなければ、帰宅している生徒もいる。


 1-Gはかなり多く参加してるのではないだろうか。

 この部活動紹介終了後で、希望者に岡崎先生の婚約者の写真を公開するというイベントが控えているためだ。


 今、俺は何故か景樹と須藤の3人で、真ん中より少し前くらいの場所に三角座り、いわゆる体育すわりをしている。


 今回は自由参加で、椅子も片づけられるてからこの状態だが、何故にこの3人なのだろうか?


 佐藤景樹はすでにサッカー部に所属している。

 という事でサッカー部関係の者はほとんど部活動紹介に興味がないそうだ。

 それは塩入も一緒のようで、この体育館にはいない。


 あやねるは微妙な顔で俺を見ていたと須藤が言っていた。


 景樹いわく、柊先輩と別れて、面白そうに景樹が俺を捕まえ、さらに須藤も引き込んだため、俺に声を掛けるタイミングが取れなかったのではないかとの事。

 須藤はまだしも、景樹についてはあやねるは全く接点がない。

 本当に男性に対しての何らかの恐怖心があれば、近寄りがたいのは頷ける。

 あやねるは他に話せる女子、F組の伊乃莉と一緒に少し後ろの方にいた。


 景樹は朝話していたようにダンス部のパフォーマンスに興味があるらしい。

 ただ、この紹介の後にサッカー部に興味のある生徒の応対のために、サッカー部に戻ると言っていた。


 須藤は、自己紹介通り文芸部の活動に興味があると言っていた。

 それとシナリオという観点から演劇部にも興味があるとの言うことだ。


 村さんたちは弓削さんが演劇部の先輩に誘われた際に、今日の部活動紹介で10分くらいの演劇をするという事で、1年生のテニス部仲間で見ると言っていた。


 で、この3人となる。

 校舎案内の時に須藤と景樹は俺をいじって仲良くなっているから、当然と言えば当然なのだが。


 入学して、村さん以外に友達と呼べる人、話ができる人がこんなに作れたことは、単純にうれしい。


 中学でも最初のころは小学校からの友達もいたし、陸上部で親友と言える友達ができたときは嬉しかったっけ。

 もっともその後が悲惨だったが。

 それ以降、積極的に人とのコミュニケーションを取ろうとはしなくなった。


 でも、親父の死後、やっぱり人とのつながりは必要だと、痛切に感じる羽目になったな。


 本当に裏の探り合いみたいなことをしなくていい関係なら、やっぱり友人がいるっていいことなんだな。



ついに100話まで来てしまいました。

まだ2日目、昼前です。

しかも記念の100話目がこの話。

はあ~。


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