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謎の少女 長月 零

 次に目を覚ますと周りには、岩が沢山あり薄暗いことから洞窟だと直感的に分かった。

 洞窟の奥を見ると人の影らしきものが見える。


「やっと目を覚ましたか、ながちゃん」


僕は、この言葉を聞き少し困惑しながらも


「あなたは誰ですか?」


「あーごめん、ごめんボクの名前は長月 零(ながつき れい)! 君をうちのパーティに推薦をする!」


 急な展開に僕は驚きが隠せず、つい声を出してしまった。


「なんで僕が君のパーティに?」


「答えは簡単さ。君チュートリアルの草原でカカシをへし折った。普通はあのカカシはへし折れないはずなのに、君はそれが出来た。それを見たボクは君に関心を持った。ただそれだけさ」


「なるほどな、けどなんで眠らしたんだ?」


「え? それはねぇ試したんだ。やはり君は強い」


「眠らすと強いの関係とは?」


「あの時君の体内に麻酔を入れた。しかもかなり強いやつを入れたから、普通の人間なら一時間以上ものの時間がかかるはずなのに、君はたった二十五分で立ち直った。それが弱いわけがない」


 確かに彼女が言ってることは正しい。転送された時間帯、 と今の時間帯はたった二十五分しか経っていなかった。


「でも……分かりました。自分もパーティを探していたので入ってみたいと思います」


 僕がそう答えると彼女は微笑みを見せ、子供のようにはしゃぎ喜んでいた。

 僕は、ふと疑問に思っていたことを彼女に質問をする。


「スパイってどういうことをしたらいいの?」


「スパイはね、パーティのために情報収集や単純に変装して相手の陣地に乗り込み、倒すっていう役割があるよ」


「なるほどねぇ。少し質問いいかな?」


「いいけど……」


「なんで君は、スパイについて詳しいの?」


僕は疑問に思っていたことを尋ねた。

 彼女はやや考えた後、静かに答える。


「β版でボクは選ばれていて、その時にパーティで一緒にいた人がスパイでね、その人に色々教えて貰って詳しいの」


「なるほどね」


 今度は彼女が僕に質問を返す。


「あと君には、魔法を使えるようにして欲しいんだけど。出来そうかな?」


 その言葉を聞いた瞬間、僕は思わず吹き出す。


「僕が、魔法を⁉︎」


 そう僕はスパイだ。魔法を使えるわけがない。

 少なくとも、僕はそう思っていた。


「なんで僕が魔法を? 一応僕はスパイだよ?」


「まぁまぁ落ち着いて。ボクのパーティには魔法使いがいる。その人はとても優秀な人で、彼に教われば、かなり時間はかかるだろうけど、魔法を使えるようにはなると思う」


 僕は、それを聞いて何故か頑張ろうという気持ちになった。


「分かりました。魔法を使えるようになって、パーティに貢献をする。だからその魔法使いさんに会わせて欲しい」


そう発言した数秒後、彼女は微笑んだ。


「そうか! ならボクたちの基地まで行くから着いてきてそこに魔法使いの林道 翼(りんどう つばさ)こと、つばっちがいるからそこで鍛えて貰おう」


「ああそうだ、君のことをなんて呼べばいい?」


「ボクのことは零でいいよ!」


「分かった。零これからよろしく!」


 雑談をしながらも、僕たちは洞窟を後にした。



読んでいただきありがとうございますm(_ _)m

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