転生しました。
初投稿です。よろしくお願いします。
満開の桜を見ながら缶のぜんざいをあおる。一息ついて、この1年を振り返る。
何度も諦めようかと思ったが、こうして国内最高学府とは言わないが、こと日本の私大文系の中では1,2を争う難関大にこうして合格できたのだ。
これから先一体どんな生活が待っているのだろうか、彼女はつくりたいなぁ、そんな期待を胸にぼーっとしていると、背中に突如ものすごい衝撃を受けて宙に浮いた。空中でホントにスローに見えるんだ、なんて考えながら回転している途中にみたのは車だった。運転手は大学生くらい、大方飲酒か居眠りだろう。二度目の衝撃を背中に受けて、ぼんやりとする意識の中で思ったことは、重力ってすげーなってことと、起きたら「知らない天井だ」って言おうと決めたことだけだった。
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なんだか周りが騒がしい。俺ってそんな重体なの?てか、目が開かないし...。まあもう少し寝ててもいいよね。
目を覚ますとぼんやりとだけど光が見えた。
よかった~。失明はしてないらしい。さてと、体はうg、動く!?おかしくない!?曲がりなりにも車にはねられたんだぞ!?こんなに手足が動くって...。いかん。また眠くなってきた...。
次に目を覚ますと前回よりもはっきり目がみえるようになった。
知らない天井だ...。てか、なんかベットが小さいような...狭いような...。それに病院って感じじゃあないんだよな。
おっ、誰かきtあるえぇ!パツキン?!紫色?!ここ日本じゃないの?!何だよ髪色紫ってはじめて見たよ!!それにしゃべってる言葉は日本語でも英語でもないよ!!え何、コレ...
俺が異世界に転生したってことに気づくのはもう少し先のことである。
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えーっと、とりあえず情報を整理しよう。
俺はあの事故の後、転生した。それもおそらく地球以外の星に。なぜかって?そんなのこの人たちの髪色は地毛だ。染めてなんかいないことは少し触った時にはっきりと分かった。
次にこの世界の言語だが、さっぱり分からない。ただ、言語形態はヨーロッパ語系に近い傾向がある。それと、度々聞こえる単語はおそらくこの女性たちのことだろう。意味は分からないけど。
そして、多分だけどこの世界には魔法が存在する。この部屋には電球はない。日差しが差し込む設計にはなっているけど、夜中や日が差さない時はなんか光の球を出してたし。その前になんかボソボソ言ってたし。多分、きっと、めいびー。
まあそんなこんなでここは異世界だろうと予想したのさ。
そして、この世界での俺の両親だが、おそらく一番最初に見た髪が紫の人が母親で、何回かこの部屋に入ってきた水色髪の美丈夫が父親だろう。まあ言葉が分からないからはっきりしないけど。
最後にこの世界での俺はそこそこ高貴な生まれなのではないだろうか。なんか如何にも執事って見た目をした老人とか、作業着ちっくなメイド服を着たカラフルな女性が3名、そして所々にある調度品や衣服の品質の高さ。なんでもな鑑定団に見せたらそこそこいいお値段がつきそうなものであふれている。家の中ではしゃぎ回るのは止めよう、うん。
そんなことを考えながら俺は眠りについたのだった。
更新は不定期ですが、頑張って月に2本は投稿していきたいと思います。