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こちらの続きとなっております【ニナと精霊】↓
https://ncode.syosetu.com/n3133fj/
※R15です。
話を分けて書いた方が良いかと思い、分けました。
別タイトルのイオ視点での小説もあります。【イオ】↓
https://ncode.syosetu.com/n2138fk/
この話「ニネ」は、「ニナと精霊」と比べると、重たくなく、特にグロなども無いので、年齢制限なしにしました。
今回は、1週間に1回【毎週月曜日】に投稿する予定です。(前回は月・木)
次回から週1投稿になります。(次回→4月1日)
よろしくお願いします。
イオが深い睡眠に入って数カ月後に誕生したトルとシロナの子供「ニネ」
ニネは目が良く、透視能力を持っている。
しかし左腕が無く、何か持つ時は基本的に右腕を使う。
普段は、森林を探検する事が多い。
誕生して今で2年と数ヶ月、好奇心旺盛で、入ってはイケない所も、何も恐れずに入っていく。
ニネは今日も散歩をしていた。
すると、目の前に木の実が落ちてあった。
ニネ「おぉ!木の実がこんなにも沢山!」
ニネ「これは採りきれないだろうなぁー、良い木の実だけ貰っていこう!」
【ニネは山ほどある木の実の中から、20個ほど選んで、家に帰った】
ニネ「ただいま!」
シロナ「おかえり!今日の冒険はどうだった?」
ニネ「問題!私ニネは、木の実を沢山採ってきました!何個採ってきたでしょう!」
シロナ「え~?じゃあ、5つ?」
ニネ「ブブー!正解は、20個でした!」
シロナ「おぉー!凄いじゃないの!よく採ってきたね!」
ニネ「でしょ~!褒めて褒めてー!」
シロナ「えらいえらい!(ニネに頭を撫でる)」
【ニネが嬉しそうな顔でシロナの顔を見た】
シロナ「じゃあこの木の実を使ってジャムでも作ろうか!」
ニネ「ジャム!本当に美味しいから大好きなの!作って作って!」
【ニネは、机に手を乗せて飛び跳ね始めた】
シロナ「はいはい、わかったから落ち着きなさーい!」
ニネ「ところで、ジャムってなに?」
シロナ「えぇ、さっき美味しいから大好きって言ってたじゃないの...笑」
ニネ「全然しらな~い!そんなことより作って~!」
【ニネが飛び跳ねるのを止めない】
シロナ「わかったから、そこの椅子に座って待ってて!」
【シロナは鍋の中に木の実入れ、潰しながら砂糖を加え、最後に魔法で鍋の下に火を付けて、優しく混ぜた】
ニネ「あぁ~良い匂いがする~!」
シロナ「はい、どうぞ!」
【シロナはジャムを小さなボールの中に入れてニネに渡した】
ニネ「わぁ~!美味しそう!早速いただきまーす!」
シロナ「ちょっとまったー!食べる前に、あっちの方向にある大樹ナナ様にお礼を言ってから食べなさい!」
ニネ「えーっと、大きな木の下にいろんな精霊さん達がお辞儀してる...あれに向かって言うの?」
シロナ「いやぁ~いくら私の目が良くても、そこまでは見えないなぁ~。でもその方向であってるはずよ!」
ニネ「あっちの方向にある大樹ナナ様、木の実、ありがとうございます!」
【お礼を言ってすぐ、ニネはジャムを食べ始めた】
シロナ「...あっちの方向にある~は、必要ないんだけどなぁ笑」
「さて、もうニネにあの話をした方が良いかな」
シロナ「ニネ、大事な話があるんだけどいいかな?」
ニネ「なぁに~?」
シロナ「さっき大樹ナナ様の場所を教えたけど、実はその近くに人間が建てた遺跡があるんだけど、そこには近寄らないでね。」
「そこには危ない生き物が居るし、私達の力を吸い取ってしまうの。」
ニネ「おぉ、そんな可愛い生き物が居るんだ!」
シロナ「ちゃんと話を聞いて!」
【シロナは少し強く感情で訴えた】
ニネ「はーい...」
シロナ「とにかく、大樹ナナ様の近くにある遺跡には絶対入らないこと!いい?」
ニネ「わかった...。」
シロナ「さて、もう夜だから外には出ないようにね。」
シロナ「トルもそろそろ帰ってくるから、一緒に待ってよっか!」
ニネ「本当に?!やったー!」
【トルは、1週間に1回程度しか帰ってこれない】
【イオが寝て以来、1週間毎に入れ替わりで、監視役として、ずっと見張りをしている】
トル「ただいま~」
シロナ/ニネ「おかえりー!」
トル「おぉ、ニネ!元気だったか?」
ニネ「うん!元気もりもりだよ~!」
シロナ「この子、ずっと待ってたのよ。」
トル「そうかそうか、寂しかったんだなー!」
ニネ「トルー!今日も早く新しい魔法教えてよ!」
トル「わかった、じゃあ今日は眠らせる魔法を教えてあげよう!」
ニネ「やったー!でも眠るってなぁに?」
【精霊は朝、太陽光を浴びて、エネルギーを回復させる為、寝る必要が無い】
【もちろん寝ても回復するが、太陽光の方が遥かに良い為、自分から寝る事は滅多にない】
トル「こんな感じだよ」
【トルは相手を眠らせる魔法を使い、ニネを眠らせた】
シロナ「この子が静かだと、なんか変な感じがするわね」
トル「そりゃあ普段から騒がしいからな、起こしてあげよう。」
【トルは起こす魔法を掛けて、ニネを起こした】
ニネ「うーん...?あれ、私何をしてたんだったっけ?」
トル「眠ってたんだよ。ほら、少し前に魔法掛けたでしょ?」
ニネ「あ!そうだった!早くその魔法教えてー!」
【ニネは突然跳ね始めた】
トル「わかったわかった、落ち着けって!」
トル「じゃあ、最初に心の中で...」
【3時間後...】
ニネ「おぉ!本当に出来た!!」
ニネ「ありがとー!トル!...てあれ?なんで皆眠ってるの?」
ニネ「あ、そっか!自分で皆を眠らせちゃったんだった!アハハハハッ!」
ニネ「...で、どうやって起こすんだったっけ?」
【それから朝日が出て、皆が目を覚ます】
トル「あ~こんなに良い魔法を使えるだなんて、ニネは凄いな~!」
「あれ?ニネ?どこいった?お~い!」
【一方その頃ニネは散歩へ】
ニネ「今日は大樹ナナ様の所に行ってみよーっと!」
ニネ「一体どのくらい大きい大樹なんだろう?」
【歩いて1時間半ほどで大樹ナナに到着した】
ニネ「やっとついたー!」
ニネ「これが大樹ナナ様か~!近くで見ると迫力あるね~!」
ニネ「まあそんなことはどうでもよくて...」
ニネ「遺跡はどこだー!!そもそも遺跡ってなんだー!!」
【ニネは透視能力を使い、遺跡っぽいのを見つけて走って向かった】
ニネ「さてさて、どんな危ない生き物が居るんだろう?」
【遺跡に居る監視役を魔法で眠らせ、探し回った】
ニネ「お!こんな所に大きい扉がある!これは絶対入っちゃイケない感じがする!」
ニネ「えい!」
【ニネはついにイオと対面する】
ニネ「ん?なんかどこかで出会ったような気がするなぁ...っていうか、そんな対して危ない生物に見えない...っていうかこっち見てない...?」
【イオが目を覚ました】
イオ「...!?」
ニネ「うわあぁぁ!!襲わないでー!!」