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金稼ぎ

ユニークスキルというのは強力なのだろう、俺は隠密で姿を変え、気配を消し城を無事出ることができた。


完全隠蔽と隠密があればそうそうバレないだろうし、俺を探すのにそれほど必死に探さないだろうが、情報を集めすぐにこの街を出た方がいいだろう。


とりあえずの方針は明日情報を集め、ここから急いで出る、ということでいいだろう。


お金はないが、出て行くときのご飯のためにとかなり怪しまれたが、王城の夜ごはんを3回大盛りでお代わりし、アイテムボックスに入れたため、2日分くらいは食うものには困らない。


まあ城を出て行くついでに自分の部屋のベット、ランタン、机、着替えなどなど、金になりそうなもの使えそうなものはもらってきた、王城の物を国のお膝元で売ったらやばいだろうし、とりあえず今んとこ倉庫の肥やしだ。


とりあえず今は夜中なので何もすることができない。


宿もとるこちはできないが、幸いなことに夜でも気候は暖かく野宿はできそうだ。


あまり隠密を過信するのはいけないが、大通りに面した他人の家の庭で気配を消し横になった。


なかなか寝れずに、30分に一回は起きてしまったと思う。


王城から持ってきた毛布などに包まっていたのであまり寒くはなかった。


身体能力が上がったのも原因かもしれないが…


ということで、あまり寝れないので日が昇ってくるまで自分の身体能力を試したり、これからのことを考えてみたりしていた。


日が昇りまだ人が活動してないタイミングで飯を食い庭を出て、路地に入り隠密を解除し、何事もなかったかのように歩き出す。


パラパラと道を歩く人はいるが、それほどの人数はいない。


そんなこんなで街を1時間か2時間探索していると、人も増えはじめた。


鎧や剣を持ってる人も多く、みな人たちについていくと一つの建物に入っていった。


看板には剣と盾をクロスした紋章が使われているため、冒険者ギルド的なものだと思われる。


わざわざ荒い性格の奴らに関わる必要はないだろうが、俺は金がない。


仕方ない…


冒険者ギルドに入ると、何人かがこちらをみた。


ほとんどの人が興味を失い目線を外したが、ゲスなやつがいるようだ。


こっちをみて笑ってるやつらがいる。


無視だ無視…


「すみません、冒険者登録について教えてくれませんか?」


「冒険者登録ですね?冒険者になるには資格は入りません、ただし自分の命は自分で守る、これが重要なルールです。他にも重要なルールは冒険者同士の争いにギルドは介入しない、ギルドや国が出す緊急依頼の時にはCランク以上の冒険者は強制参加、以上です。そして冒険者にはFランクからAランクまでのランクが設けられています。ランクはクエストや討伐した魔物によってギルドが判定し上がっていきます。…厳しい世界ですが本当に入りますか?」


「なるほど…「貧弱な小僧には無理だからやめとけ、ぎゃはっは!」」


テンプレが起きてしまった。


「そうですか、ご忠告ありがとうございます。」


「そうだろ?じゃあ、な?ほら?」


と手を肩に回してくる。


「触るなよカスが。」


と俺が吐き捨てるように言うと、


「は?カス?俺が?ぎゃはっは!面白くない冗談だなっ!!」


と俺の肩を握りつぶさんという勢いで力を込めてくる。


「雑魚が粋がるなよ?」


「死ね!!」


随分短気なことで…


俺は大きく振りかぶって殴ってきた男の拳を避け、腹を思い切るぶん殴った。


男が腹を抑え、膝から倒れたのでもう二発くらいぶん殴り、気絶させ男の身ぐるみを軽く剥ぐ。


他の冒険者が絡んでくる前に、受付嬢がなにかいう前に、


「今日はクソったれな日だ」


と大声で叫び走ってギルドから出た。


絡まれるのは想定内だ。


そのために朝街を探索していた際に弱そうな見た目の男をみつけ、その男に変装しておいたのだ。


ギルドを出た後、路地に入り他の弱そうな外見をしたヒョロヒョロした青年に姿を再度変え何食わぬ顔で大通りに出た。


これで金を稼げたし(盗めた)、ギルド登録もせずに出てくることができた。


この金を使い、食品やなんやかんやを買おう。












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