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プロローグ
金の小鳥が見る夢は 昨夜の空に光る星
お月さま唄う銀の夜 やさしい眠りにつけるよに
夜空の星をあげましょう
銀の小鳥が見る夢は 明日の野に咲く紅い花
お日さま微笑む金の朝 大空遙か舞えるよに
野辺のお花をあげましょう
金の鳥唄うよ 銀の鳥舞うよ
明日に見る夢 宵の唄
そっとゆりかご揺らしましょう
坊やがおめめを覚ますまで
希望のお船でゆらゆらと
銀河の果てまでゆきましょう
金の鳥、銀の鳥――
透明に澄んだあの歌声は、天空高く舞い上がり、もう二度と、還ることはない……。