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夜明け  作者: 若葉 美咲
9/42

8:作戦前夜〜1〜

総司は一人部屋にこもっていた。

そこへおおきな足音が近づいてきた。

「入れるぞ、総司。」

総司の想像した通り、歳三だった。

中から障子を開ける。

歳三はするりと、総司の部屋に入った。

適当な所に歳三は座る。

向き合うように総司が座り、お茶を出す。


二人はしばらく、たわいもない話をした。

総司も普通に笑っている。


総司が普段笑うときは何かを隠すときだ。そうして周りを怯えさせる。

新選組の沖田総司は怖い奴だと言われるために。

そうなってくれと頼んだのは他でもない歳三だった。

だが、総司はそのために隊士からも昔からいる、幹部からも普通に話せる人が消えていった。


今日の会議でもそうだった。

歳三が言わんとしていることを正確に読み取り、先手を打ち憎まれ役を買ってでた。


歳三は総司に向かい、くちを開きかけた。

しかし、総司が先に話し出した。

「いいんです。近藤さんや土方さん、一君がいるから。僕にはそれ以上あるともったいないです。」

歳三はもう、なにも言えなかった。


再びなんでもないようなことを二人は話していた。

真夜中になるまで二人は語っていた。

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