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夜明け  作者: 若葉 美咲
38/42

37:仲間〜1〜

暗太は笑いだした。

「どうした、光矢?僕が、怖いのかい?」

楽しそうに笑う暗太の頬を刀がかすめた。

総司とはじめが立っていた。

鋭い視線にも慣れっこな総司はひょうひょうとしている。

「なにさ?そんなに意外かな。僕らがいること。」


平助が教えてくれたおかげで幹部が素早く動けた。

総司達に続いて新八や左之助、信太郎がくる。


暗太が頬を抑えながら総司をにらんだ。

「ひどい!ひどいよね、僕の顔に傷をつけるなんてさぁ‼︎‼︎」

ギラギラと目を光らせ暗太がいい散らす。

ゆっくりとした動作で暗太が総司に近寄った。

「君達は人間なんだよ?そんな卑しい身でありながら僕に刀を向けるなんて、許されない!」

暗太が二人に飛びかかろうとした。

それより早く光矢が大地を蹴る。

その勢いで暗太の横っ腹に強い蹴りをお見舞いした。

暗太はよけきれず、転がってゆく。


河原に土煙が上がった。

暗太が立ち上がる。

そして光矢を睨みつけた。

「光矢なの?あの怯えた顔は何処にやったの⁉︎」

暗太が鎖を振り回した。

光矢に当たるかと思われた。


鉄と鉄がぶつかる音が響いて何かが欠けた。

新八がいた。

「刀が欠けちまった!」

新八が顔をしかめた。

信太郎もいる。左之助も光矢を守るように立っていた。

「お一人で頑張らないで下さい!」

信太郎が光矢に言った。

光矢は訳が分からなくてただ呆然としていた。

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