26:加入〜1〜
屯所の中は大忙しだった。
まず、怪我人の手当てから始まり、土方への報告、続いて一番隊副隊長の処罰。
やるべきことが多すぎて総司も左之助も参っていた。
「左之さ・・、原田さん。大丈夫ですか?」
総司が左之助にこえをかける。
左之助は床に伸びている。
「馬鹿野郎。名前で呼べよ。」
総司は左之助を見て、自重気味に笑った。
何も言わず左之助の隣に総司は腰を下ろした。
「土方さんに見つかんのも時間の問題だな。」
左之助の発言を聞き総司がふきだす。
左之助は久しぶりに聞く総司の笑い声に目を細めた。
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病室には昏睡状態の光矢がいた。
周りには見張りの為に一と平助がいる。
「なんでこいつがここにいるんだよ!」
せっかくの休みを邪魔された平助は荒れている。
斎藤 一も今日は非番だった。
が、こちらは眉一つ動かさず、光矢をみている。
光矢がうめいた。
半刻前から、熱をだしている。
「おい、しっかりしろ。」
平助が額に浮かんでいた汗を拭ってやる。
時間ばかりが過ぎてゆく。
平助が体温を計るため光矢の額に手を置いた。
今まで昏睡していた光矢がその手を払い、飛び起きた。
「いってぇなぁ!なにすんだよ!」
平助が光矢にくってかかる。
光矢はそれどころではなかった。
飛び起きたから、傷に響いたのだ。
お腹を抱えてうずくまる。
「無理はするな。傷に響く。」
一が声をかけた。
昼近くなっていた。




