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夜明け  作者: 若葉 美咲
26/42

25:死闘〜4〜

総司は、光矢に駆け寄った。

光矢の体が傾いて地面へと倒れこむ。

総司は光矢を抱きかかえ、視線を合わした。

「なんで助けたの?」

総司は聞かずにはいられなかった。

光矢が何かを言おうとして血を吐く。

傷は深く、お腹から背中まで風穴が空いていた。

総司は首を振る。

「ごめん、しゃべらないで。」

総司が告げると光矢はゆっくりと目を閉じた。

そのまま動かなくなる。

ヒューヒューと音を立てる呼吸だけが、今の光矢が生きている証しだった。


笛を聞いて十番隊がやって来た。

戸板をもってきている。

「怪我人は⁉︎」

左之助が声をあげる。

総司は光矢を抱えたまま返事をした。

「原田さん、こっちです!」

すぐに左之助がやってくる。

戸板を持った人も後に続く。

かがんで怪我人を覗き込んだ左之助は驚いた。

「総司、こいつは。」

何か言いかけた左之助を遮り総司がはなしだす。

「説明は後です、原田さん。この人を早く屯所へ。」

傷の度合いをみた左之助も総司に賛成した。


長かった夜が明け始めていた。

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