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24:死闘〜3〜
ユメグイに襲われた総司は死を覚悟した。
目を閉じたままにしていたがいつまでも衝撃がこないので目を開いた。
そこには、体を触角に貫かれた光矢の姿があった。
「だから、逃げろ、と、言ったのに、・・・。!ごほっ!」
光矢の口から赤い血が落ちた。
ユメグイは止まらない。
触角を使い光矢を投げ飛ばす。
光矢は空中で体をひねり、着地する。
光矢の目が鋭い光を帯びた。
「覚悟しろ。」
息も絶え絶えに光矢は走りだす。
ユメグイが光矢を笑うかのように見下ろしていた。
光矢は札を投げつけた。
ユメグイがはがそうとした瞬間を光矢は逃さない。
刀を上段から、一気に振りおろした。
ユメグイは煙のように消え失せた。
光矢は刀の血を払い落とす。
「逃げられた、か。まあ、あの傷なら、当分は、だいじょ!ごほっ、ごほっ!」
光矢が大量の血を吐く。
それまで固まっていた、隊士や総司が動き出した。
「副隊長は起こして!気を失ってる場合じゃない。誰か戸板を‼︎」
総司が指令を出す。
場は騒然となった。




