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23:死闘〜2〜
総司は隊士を集め撤退命令を出した。
副隊長が驚いて目を白黒させている。
「し、しかし!敵前逃亡は死罪ですよ⁉︎」
先程と同じことを繰り返す副隊長に総司は含むように言い聞かせた。
「いいかい?僕らは邪魔にしかなってない。あれは僕らの敵じゃない。あの人にまかせとくんだ。」
他の隊士は納得したように撤退準備をすすめていく。
総司も撤退準備をし始めた。
「死罪は嫌だぁーー!!」
副隊長が叫びながらユメグイに突撃していった。
総司が止める暇もない。
光矢が一瞬、そちらに気を取られる。
ユメグイは光矢を地面に叩き付けた。
その風で副隊長が転がり、ユメグイからの一撃を避けられる。
総司がなんとか追いつき、ユメグイに刀を向ける。
ユメグイは目にも止まらぬ速さで総司に襲いかかった。
隊士が笛を吹いた。応援を呼ぶ合図だ。
しかし、それは遅すぎた。
総司の目の前にはユメグイが迫っていた。
長く鋭い触角のような物が総司を狙う。
先程の攻撃で完全にバランスを崩していた総司の胸に吸い込まれていった。
総司は思わず目を閉じた。




