18:光矢〜5〜
左之助は光矢に悪いとは、思った。
だが、素直に謝りない。
「・・・、いや、俺が悪かった。いきなり、怒鳴ってすまない。」
光矢が先に謝った。
照れているらしく、ほほが赤い。
そんな、光矢の仕草が可愛くて歳三と一を除いて、全員が笑った。
左之助も謝る。
光矢は、そのまま出て行くのも気まずいらしく、そこにいる。
「あなたが帰りたいのはようく、分かる。が、よければ人体自然発火現象について教えて頂きたい。」
勇が光矢に頭を下げた。
光矢がたじろぐ。
新八が座布団を勧めた。
光矢は大人しくなり、そこに座った。
居心地が悪そうな顔をしている。
「話したところで信じない。」
光矢が言った。
それは、光矢が人体自然発火現象について何か知っていることを示している。
「洗いざらい全部吐いちまいな。」
歳三が光矢に言った。
光矢は再び歳三を睨みつけた。
「歳三さん、人に何かお願いするのなら、言い方ってものがあるでしょう?」
光矢がにやりと笑う。
この状況を楽しんでいるのだ。
「な⁉︎」
歳三が言葉につまる。
総司は楽しい方の味方をする。
「そうですよ、土方さん。お願いしなくちゃ。」
そう言ってクスクスと一人で笑い、歳三の顔を覗き込む。
これが単なる遊びだと気づいている勇は何も言わずニコニコと様子を見ていた。




