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夜明け  作者: 若葉 美咲
17/42

16:光矢〜3〜

刀を素手で受け止めた光矢は総司を見た。

総司の顔に焦りが浮かぶ。

「ね?刀じゃどうにもならない時もあるんだよ。」

光矢が囁く。

総司の目が剣呑に光る。

いきなり、光矢は総司の刀から手を放す。


総司がもう一度、刀を構える。

「やめとけ。総司。」

歳三が総司を制止させる。

総司はまだ殺気を残しつつ座った。

「もう、帰ります。ここにいても得ないし。」

光矢が立ち上がる。

左之助も立ち上がる。

大きな体で出入り口を塞ぐ。


光矢と左之助が対峙する。

「左之さんに何かしたら許さないからな!」

平助が左之助の前に立ち塞がる。

光矢は困ったような顔をした。

「なら、どいてくれればいいじゃん。」

ぼそりと光矢がつぶやく。

新八が笑いだした。

突然のことで皆がそちらを向く。

「お前、優しい奴だなぁ!」

新八だけがうれしそうにしている。


光矢の表情がかげった。

「俺は・・・、優しくなんかない。これからも・・・、たぶん。」

光矢の呟きは新八の笑い声に消された。


光矢は左之助の前を通り過ぎようとした。

左之助が慌てて手を掴む。

光矢の体に緊張が走る。

鋭い視線で左之助を睨む。

そして、左之助の手を振り払った。

「触れるな。」

光矢が低い声で左之助に告げた。


〜ーーーーーーーーーーーーーー〜

光矢は天狐だ。

そして、沢山の苦労を重ねて今にいたる。

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