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夜明け  作者: 若葉 美咲
14/42

13:ユメグイ〜4〜

妖が光矢に襲いかかった。

光矢は身軽にそれを避ける。

刀を抜くと峰の方、つまり切れない方で構えた。

「お前ごときが天狐にてをだすのか?」

妖の顔色が悪くなっていく。

そしてくるりと向きを変え走り去っていった。

光矢は深追いしなかった。

むしろ、わざと逃がしたのだ。

周りに人がいると寂しい思いをするし、見回りの人に捕らえられたこともある光矢は用心深い。

それに今戦うと新選組にも被害がでる。


光矢は妖を一睨みすると、六郎の様子をみた。

六郎は気を失っているが、傷は無かった。

光矢が安堵の息を吐き出す。


そこへ歳三が刀を向けた。

「てめぇ、何者だ?」

有無を言わさない口調で歳三がいった。

光矢と歳三はにらみ合う。

「何ですか?俺、早く帰りたいんですけど。」

光矢が食ってかかる。

新八が笑いだし、一が目をほそめる。

しばらく睨み合いが続いた。

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