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夜明け  作者: 若葉 美咲
13/42

12:ユメグイ〜3〜

光矢は六郎の燃えている腕に包帯を巻いた。

すると、不思議なことに包帯は少しも燃えなかった。

「な?燃えていない。その痛さは六郎自身が描いた物だ。」

六郎はまだいたそうにしている。その間に火はおおきくなっている。

涙目で六郎が光矢に訴える。

「俺を信じろ。」

光矢は真っ直ぐ六郎を見つめて頷いた。

「痛くない、痛くない、痛くない、…、痛くない!」

六郎が驚き目を開いた。


新選組の幹部も同様に驚いていた。

火が小さくなっていく。

総司は刀を(さや)に収めた。


光矢は妖に向き合った。

『らだじのえぼのおぉ!!』

食事を邪魔されたユメグイという妖が光矢を睨みつけていた。

「ひいっ!!」

六郎が再び悲鳴をあげた。

光矢の口の端しが持ち上がる。

「見えるのか?なら丁度いい!こいつがお前さんを食おうとしてたんだ!」

六郎が気をうしなってしまう。


妖があまりにおぞましい姿だったからだ。

左之助が抱える。

何が起きているのか、新選組には、わからない。

ただ、光矢の髪が風も無いのに息をかけられたかのように、ゆらゆらとゆれていた。

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