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9:作戦前夜〜2〜
総司の笑い声を隣の部屋で左之助と新八が聞いていた。
左之助は自重気味に笑った。
「いつからだろうな?」
ぽつりと左之助がつぶやく。
寂しそうな表情をしている。
「んな顔すんなよ、左之!いつか、また俺らの前でも笑ってくれる!」
新八が元気づけるように左之助の肩を叩いた。
あまりの力の強さに左之助は咳こむ。
それから二人は酒を飲みはじめた。
左之助の愛称は左之だ。
昔の仲間は皆そう呼ぶ。
それなのに総司はいつのころか原田さんと呼ぶようになっていた。
それが、左之助は嫌なのだ。
酒を飲み干す。
そこに平助が入った。
さんバカがそろうと大騒ぎになる。
そこに人が集まる。
いつ死ぬか分からない分、一回一回大騒ぎににてしまう。
やがて、やって来る歳三に解散させられるまでバカ騒ぎは続いた。




