コスプレイヤー?が精霊王と会うそうです
ふぅ、一仕事終わったな・・・全くこの駄女神すぐに調子乗るから適度に心折っておかないといけないな・・・
「・・・クレイさん今すごく怖いこと考えてませんでしたか?」
「いや、別に?」
怖いこと?これは教育だ。
「あ、とりあえずコスチューム・チェンジ一旦解除しておきましょう。時間制限の関係で勿体ないですし」
「ん、あぁそういえばこのままだったな・・・って、どう解除するんこれ?」
「普通に解除って言えば大丈夫ですよ。ちなみに別な衣装になりたい時はなりたい職業を思いながら衣装換装と叫ぶか、衣装換装ガンナーみたいに後付けでなりたい職業言えばオッケーです」
「ふぅん。後付けで言ったほうが楽でいいかもな。特に今後パーティー組む機会とかあれば分かりやすいし。一対一とかなら言わない方がいいな。地味に便利だな。というかガンナーやけに押すなお前」
「そりゃあ私が授けた力ですからね!どんどん褒めてくれてもいいんですよ!それか今すぐガンナーn」
「・・・もう一度説教してもいいんじゃよ?」
「ガクガクブルブル」
「・・・まぁいいや、《解除》!」
ふぅ、やっと元に戻れた。うわ、1時間ぐらい説教に使ってたのか。全く気付かんかったわ。
「というかもう説明とかは終わりでいいのか?」
「あ、はい、大まかな説明は終わりましたので後は使いながら慣れていってください。その方が分かると思うので」
「そうか、それじゃここでお別れだな」
「え?」
「・・・ん?」
「私もついていきますよ?なにいってるんです?」
「・・・お前がなにいってるんです?」
「え、クレイさんと一緒に旅しようと思って後輩に仕事預けたんですよ?ついていくにきまってるじゃないですか」
なん・・・だと・・・!?戦乙女改めストーカーが俺の最初の仲間だとでもいうのか!?ていうか説明忘れたから一時的にこっち来てたんじゃねーのか!
「てかお前仮にも女神「仮じゃないです!!」・・・だろ。この世界にずっといていいのかよ」
「あ、大丈夫です。こちらに来るときに依り代としてエルフの体を私そっくりに作ってもらいましたから」
「作ったっておま・・・」
「神様なめちゃいけないですよ?」
・・・俺の見た目変わってなくてよかった。本当によかった。でもスキルがなぁ。
「・・・とりあえず町にいこうか。大分時間取られたし」
「そうですねぇ。それじゃ行きましょうか!」
・・・まぁ、見た目はいいんだからそれでよしとしよう。いろんな意味で危ないやつだけど。てかエルフならひんぬーでコンプレックス持っててツンデレだろ常考。・・・でも巨乳エルフ、嫌いじゃないです。中身が駄女神じゃなければ。
さて、数時間ほど歩いている訳だが
「なぁ、駄女神」
「その呼び方ホント止めてくださいよぉ・・・」
「んじゃなんて呼べばいいんだよ。変態?ストーカー?」
「なんでそうなるんですか!ヴァルキュリアって呼んでくださいよ!」
「・・・長いからリアで」
「最初ヴァルキュリア様とか言ってくれたのに・・・」
「前は前、今は今」
よそはよそ、家は家のおかん方針ですよ。あんな残念な姿見せられたら様とか付ける気もしない。
「それじゃリアよ」
「なんですかクレイさん」
「この草原って何時間も歩かないと出れないほどだだっ広いのか」
「・・・言われてみるとおかしいですね」
「・・・本当に女神?」
「べ、別にいいじゃないですか!・・・ところで、この感じなんか魔力、違う、霊力を使って迷宮化されてます」
「ん、霊力とかなにそれ新しいワード」
「精霊が使う力は魔力ではなくて霊力といって全く別物なのですよ」
「それなんでさっき教えなかったし」
「・・・気のせいです」
だめだこの女神、早くなんとかしないと・・・
「とりあえず精霊が原因ですねこれは。なんでこんなことを」
(それは貴方について調べていたからですよ)
「え!?」
「なにやつ!?」
(ヒューマンの方は中々個性的な言い回しをしますね。やはり転生者ですか)
「お、やっぱ精霊となるとそういうの分かるものなのか」
(はい、昔訪れた転生者の方、ソウジ・オキタがそのような言い回しや、先ほど貴方が着ていたハカマ?というんでしたか、それを着ていましたからもしかしたらと)
「え、もしかして沖田総司!?あの新撰組の天才とか言われてたあの!?」
(あぁ、懐かしいですね。シンセングミについてはよくソウジが話してくれました)
「おぉ、なんだろうこの感動は。あの歴史上有名な沖田総司がこの世界に転生していたのか・・・」
「オキタさんなら私がこちらに送りましたねぇ。懐かしいです」
「はぁ!?おまっ、沖田さんに迷惑かけてないだろうな!!」
「なんでそうなるんですか!しっかり職務を全うして送りだしましたよ!!」
「今のお前見てるとありえないとしか言いようがないな・・・」
「ホントなんですってばぁああああああ!!!」
(中々楽しい方のようですな。しかし、まさか女神様まで顕現されるとは。いやはや驚きました)
「っ!そうです!私は女神様なんですよ!」
「黙れこの駄女神がっ!!」
「ひどいですぅーーーーーーー!!!」
(ハッハッハ!女神様にこれ程悪態を吐ける方も非常に珍しい!実に面白い御方ですな)
「いや、それ程でもあるよ。あと悪態じゃなくて教育ね」
「なにが教育ですか、ドメステックバイオレンスです・・・」
(いやいや、これほど愉快な気持ちになったのは何百年振りになるか・・・ユウヤ・クレイ殿でしたな)
「本当はマサヤ・クレイなんですけどね」
(・・・女神様?)
「さっき謝ったじゃないですかぁあああああああ!!!」
(・・・ゴホン、世界の理を変えることはできませんからな。申し訳ないがユウヤ・クレイ殿で今後とも名乗って頂きたい)
「まぁ、もういろいろ諦めたからそこはもういいですよ」
「ひっぐ、ぐす・・・」
(苦労されておりますな・・・クレイ殿の未来に幸があらんことを・・・)
「うおっ、なんだ!?」
体がすっげー光始めたんですけど!?なにこれ!?いろんな色の光が俺にまとわりついて吸収されていく!?
(・・・クレイ殿に精霊王である私の加護を授けました。加護の内容は職業によって変わってきます。転生者ということですので特殊な職業だと思われますので後で確認してみてくだされ)
「・・・なにかものすごいもの頂いたみたいで、本当にありがとうございます」
俺はもう素直な気持ちでお辞儀をした。まぁ、声しか聞こえないからお辞儀してる方に精霊王様いないかもしれないけど。
(ホッホッホ、なに、気にすることはないですよクレイ殿。では、我はいつでも見守っております。新たな人生頑張ってくだされ)
「あっ、霊力の反応が消えていきます」
精霊王帰っちゃったか・・・
「仲間的な意味でチェンジしてもらいたかったなぁ」
「ひどいじゃないですかクレイさん!!私だって力授けたのに!!」
「うっさい馬鹿が」
さて、とりあえずステータスチェックしながら町まで目指しますか。
6話終了時点のステータスです。
ユウヤ・クレイ 20歳 ヒューマン
職業:コスプレイヤー(Lv1)
ユニークスキル:能力増大、精霊術
称号:戦乙女の主、精霊王の加護
スキル:衣装換装残り時間4:52
換装可能衣装
・格闘家
・侍
・ナイト
・マジシャン
・プリースト
・ガンナー
体力:30
魔力:40
霊力:40
気力:40
腕力:25
知力:40
速力:35
運:50
・精霊術:精霊のみが扱える術を施行することができる。(ユニークスキル扱いのため衣装換装すべての職で使用可能※衣装により使用できない術あり)
・精霊王の加護:精霊王に認められた者に与えられる称号(専用スキル取得可能になる)
・戦乙女の主:戦乙女の主として主神に認められた者に与えられる称号
能力詳細は後日詳しく書きます。ホント。今度こそ書きます・・・
あと霊力項目追加は精霊術を覚えたため出現しました。
戦乙女の主は主神様が勝手につけた称号です。特に特典なし。