コスプレイヤー?が女神に呆れるそうです
俺は今、本当の姿になるべく白い光の中に包まれている。さぁ、思い出せ!あの平凡な俺の顔を!ひょろりんとした不健康そうな体を!今こそ覚醒の時だ!!
「ウォォォォォオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
俺のテンションが最高潮になった時、白い光の繭が割れ、呉井優耶の本当の姿を顕現した・・・!!
「元の姿になるだけなのに何でここまで強い力を放出する必要があったのですか!!儀式の間なんか揺れてましたよ!壊れるかと思ったじゃないですか!!」
「いやぁー男の恰好になれると思ったらいてもたってもいられなくってつい。てへぺろっ!」
「てへぺろじゃありません!あとなぜまだ力の譲渡や説明をしていないのに魂の力を扱えているのです!?非常識ですよ!!」
そんなこと言われてもできたものは仕方なかろうに、ねぇ?あれだ、俺の純粋な思いに魂が答えてくれたんだよきっと。だって俺男だもの。今が本来の俺だもの!!
「・・・それにしても、本当に男性の方だったんですね。資料の写真に掲載されていた通りの顔です。別な方の魂ではなくて安心ですが・・・」
「だからさっきからずっと言ってんだろ男だって。というか、女神様なんですかそのもにょっとした顔は」
「なんですかもにょっとした顔というのは・・・」
今の貴女のようなお顔ですよ。なんてーの、なんかほっとしてるのと不満ですって顔が混じってるような変な顔。
「まぁいいです。それにしても先ほどと本当に印象か変わりましたね。一体どのような技術を・・・」
「え、知り合いに無理やり化粧させられただけですが」
「え!?化粧だけであれほど変わるのですか!今の現世の化粧技術は凄いんですねぇ・・・」
「いや、普通はあそこまで化けないと思われ。俺自身おかしいとは思っている。てかおかしいとしか思えない!!」
「本当に凄いですねぇ。・・・すいません呉井さん、もう一度先ほどの女性の恰好になって頂きたいのですが」
「・・・ゑ、なんでですか、イジめですか、女神様がこんな一般人に対してイジめですか。訴えてもいいですか」
「い、イジメじゃないですよ!!少しばかり気になることがあるので、少しだけ、少しだけでいいので!!」
なにその先っちょ、先っちょだけだから、ね?みたいなノリは。・・・もしかして魂に何か異常でもあったのかな。気になることつってたし
「・・・不本意ですが女神様が気になるという内容ということは、なにか重要性があるということだと思うので、1回だけ変化してあげましょう」
というか、魂という存在になって数分しか経ってないのになんでこんなコロコロ変化してるんだろうね俺。おかしくね?まぁ、とりあえず本当に不本意だけどさっきの見た目をイメージ・・・したくねぇなぁ・・・クソッ
~しばらくお待ちください~
「・・・これでいいんですよね女神様。なんなんですか気になることって」
なんとか変化はできましたよ。さっきの数十倍時間かかったけど。やっぱやる気でるでないじゃ勢いが違うね。というかこの女神さんなんだよこんな凝視して、マジでなにかあんの俺に。超怖いんですけど。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
頼みますからその無言凝視止めてくださいってマジで。なんかだんだん悪寒がしてきたんだけど・・・マジでなにかあんのってえぇ!?なに抱き付いてきてんのこの女神!!おっぱいが!おっきい柔らかいおっぱいがぁああああああああああああああああ!!!!らめぇ!昇天しちゃうのぉぉおおおおおおおおおお!!!!!
「何なのでしょうこの胸の高鳴りは!呉井さんの女の子姿を見ると可愛くって、綺麗でもう心がバクバクします!!元の姿を見てからだとこぅギャップもあってなんか心の抑えがききません!!」
なんば言っとっとねこの女神さんは!!頭ラリったか!?薬でも極めたんか!?
「いやぁあああああああああ!!変態女神がいるよぉおおおおおおおお!!!!」
俺はおっぱいの気持ちビンビンビンな感触がどうでもよくなるほどの激しい悪寒に襲われ思わず絶叫した。
「す、すいません。少し暴走してしまいました・・・」
「ねぇ、あんた本当に戦乙女なの?女神の一人なの?ただの変態神じゃないの?」
「な、な、なにを言ってるんですか!そんな神様いませんよ!!」
「だって、嫌々女性コスプレしている男な俺ちんに発情してクンカクンカするとか・・・」
「発情なんてしてないです!匂いなんて!・・・その、ちょっとしか」
「え、マジでクンカクンカしてたんすか。・・・引くわぁ」
「ちょっと、待ってください!後ろに下がりながら逃げないでくださいよぉぉぉおおお!!」
エロティックプリティ女神様だと思ってたら、エロティック変態女神様でした。どうしよう、女装男子萌え?男の娘萌え?どんな女神だよ。あれか、腐女神様かこの人。
「えっと、貴女のおっぱいの感触は大変嬉しかったですが、少し怖いので早めに儀式を行ってもらっていいですか」
「おっ、ってなんてこと言ってるんですか!あと怖くないです!まぁ、時間もないことですし儀式は行いましょうか」
時間制限あるんならこんな無駄な時間取らせないでよ。
「では、勇敢なる魂に新な力を・・・」
駄女神様がそう言うと頭上から金色に輝く・・・箱?
「では、その抽選ボックスから1枚カードを引いてくださいね」
まさかの抽選式!?適当にもほどがないかこれ!!・・・まぁ駄女神だしな。つっこんだら負けなんだろうこれ。いいや、とりあえず引いてとっとと転生しよう。男の恰好に戻りたいし。
「・・・はいこれ」
「・・・あっさり引いちゃうんですね。転生後の人生を左右する大事な儀式なのに」
大事ならこんな抽選ボックスで引かせるような形式にするんじゃないよ。
「で、能力なんなの駄女神」
「今駄女神っていった!駄女神っていった!!!」
「人に女装コス押し付ける女神なんて変態の駄女神で十分じゃ!ほら、早く能力かもん!」
「・・・貴方の新しい力は能力増大。体力、魔力、知力、気力、など、最後に力がつくものすべての値が増大するカードですね。これ結構珍しくて強力なのになぜあんなあっさりとした引き方で・・・」
「無欲だからじゃないっすかね。貴方みたいに下世話な欲湧くほど今元気でもないですし」
見た目はエロいのに・・・エロいのに・・・!!
「くっ・・・女神としての威厳が・・・」
「もう俺の中じゃそんな威厳ないんで。とりあえず男の姿に戻るのでちゃっちゃと送ってくださいね。あ、できればそんな危なくないファンタジー世界に」
光の速さでフォームチェンジだぜ!そしてせっかく転生できるんならファンタジーだよね!なんか魔力とか気力とかいってたし!魔法使えるのかな!!気功とかも使えるかな!!そしてゆくゆくはハーレムかな!!魅力あがるとかもいってたし!!!(言ってはいない)
「・・・折角なんで私からも新たな力を授けます。戦乙女の力なんて貴重なんですよぉ?(ニヤリ)」
あれ、なんかすごい悪寒が
「え、最初の力だけでいいんで早く送ってください。男の姿にもなったんでこのままでいいっす」
「いえいえ、女神の力ですよ?受け取っておいて損はないですよ!!」
「いえいえ、なにか非常によろしくないことが起きそうな気がするのでとっとと送ってください」
「いやいやいやいや」
「いやいやいやいや」
「「・・・・・・・・・・・・・」」
「・・・てぃ」
「あ、てめ!本当にやりやがったな!!」
このアマ乳揉んだろか!!!どうせろくでもねー能力つけやがったぞこいつ!水を被ると女になるとか、そんな感じの能力だろてめえ!!!
そして黄金に煌めく光に吸い込まれ、女神からまだ分からない力と、能力増大という新しい力を授けられ、無理やり転生させられたのだった。
女神から貰った能力詳細は次となります。
女神こんな子にする予定じゃなかったのにな。まぁいいか。




