だらだらだら
これはとあるバカどもの日常
「本日天気晴朗なれども波ふつー」
「なにさ、それ」
「なんにもないってこと、今の私たちの状況を説明しました」
「へー」
「いや、これ、けっこういいんじゃない?流行ったり?」
「流行るかよ、んなもん」
「えーなんでよー、分かんないじゃない、今の世の中何が流行るか
ほら?ゆる系とか、そんな感じじゃない?」
「ゆる系って・・・今も流行ってんのそれ?」
「さぁ?」
「そこはわかっておけよ・・・しかし暇だな」
「暇だねー」
「なんか面白いことない?」
「なんもー、ていうか自分から動かない男の人って・・・」
「いいんだよ、流行ってんだろ?草食系ってやつ
ほら、俺流行りモノに弱いから」
「別に草食系は流行っているわけじゃないと思うんだけど・・・
でも草食系って気弱男子的な意味で使われてるけど、草食系って結構デンジャラスよね」
「たとえば?」
「カバとか。
アレたしかアフリカ最強のキラーじゃなかったっけ?」
「ああいたね、カバ
縄張りに入るとブチギレて、人襲うんだっけ・・・
草食系こわっ!!」
「キレる若者だねー」
「心にナイフを隠し持つ男
あれ、草食系けっこうカッコいいんじゃ・・・」
「かっこいい、かっこいい
だからそのかっこいい草食系様は、かっこよく私を楽しませるのだー」
「よーし、パパ頑張っちゃうぞ
・・・うまいこと乗せられてね?俺」
「そんなチョロいあなたが好き」
「ふふ、惚れんなよ・・・
つか面白いことかー、しりとりでもするか?」
「あなた本当につまらない男ね
・・・まいっか、じゃ始めるね
りす」
「すいか」
「かもめ」
「めだか」
「仮面の男」
「まて」
「ん?」
「それは反則だろう」
「ルールは決められていない(キリっ)!!」
「いや、それやると確実に終わらねぇだろうが!!
・・・ああ、もうしりとりやめ、別のことしようぜ」
「なにするの?」
「・・・なにしようか」
「うわノープランだよこの人、甲斐性なしー」
「うっせ、そうそう面白いことなんぞ思いつくか」
「つまんなーい、んーじゃあ、ちゅーしようちゅー」
「なぜに」
「エロい人は言いました、暇なら気持ちよくなればいいじゃない」
「誰だよそれ、つーかまた退廃的な」
「いいじゃない退廃的、レッツそどむ
この6畳間はこれより背徳の都と化すのだー」
「お前はいったい何を言っているんだ・・・
・・・わーったよ、ほれ、舌出せ」
「ひゃーい・・・ん・・・」
「ん・・と、ほれ満足したか」
「んーやっぱ君のちゅーは気持ちいいねー」
「そいつはどうも」
「ふふふ、私は満足したけどー、君の天狗様はご立腹のようだよ」
「天狗いうな
・・・生理現象だ」
「素直じゃないねー。
・・・ふふーん、ほーれ、こっちの水はあーまいぞー」
「うおっ、なんつー格好を
・・・上等じゃねぇか、ここまでやられて引いちゃ男がすたるぜ」
「おお、釣れた釣れた。ふふ、目がギラギラしてるよ」
「・・・その余裕がいつまで続くか見物だな」
「にゃ?・・・えーお兄さんお兄さん、私なんか動けなくなっているんだけど
・・・あとその手に持っているのは何かなーと、小生愚考するわけですが」
「言うことを聞かない猫にはおしおきが必要だろう」
「うわー、答えになってないけど答えになってるー」
「草食系の力、今こそお目にかけよう」
「まだそのネタ引っ張るんだ
・・・え、ちょ、そこは入んない・・・・にゃああああああ!!」
・・・・・・・・・
「悪は滅びた!!」
「うう、げどー、おにー、あくまー」
「ははは、敗者の嘆きは甘美よのぅ」
「真性のドSだよこの人・・・うう、もうお嫁いけない」
「はっはっはっ」
「だから責任とってね」
「え?」
「・・・こないの」
「・・・まじ?」
「・・・うん」
「そっか・・・んじゃ出かけるか」
「・・・どこに」
「役所、紙書かなきゃいけねぇだろうが」
「・・・いいの?」
「いいに決まってるだろうが・・・ああそんな泣きそうな顔すんなよ」
「ひぐっ・・・だって不安だったんだもん・・・」
「信用ねぇなー俺」
「・・・草食系だからねー」
「お前もまだそのネタ引っ張るのかよ」
「へへー」
「ったく、・・・それじゃ改めて」
「・・・俺と結婚して下さい。」
「はい!!ふつつかものですが末永くよろしくお願いします。」
「・・・なんか、こうむずがゆいな」
「へへー」
「だらしない顔しやがって・・・んじゃ行くか」
「うん!!」
バカどもの日常はこれからも続いていく
おしまい
5作目です。
長編の息抜きに書きました。
あー、会話だけって楽だわー
こんな感じですが、楽しんで頂けたら幸いです。




