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無の片鱗  作者: 安藤言葉
第Ⅰ章 火の国ベルフレム王国編~異世界の住人~
6/33

Ⅴ イジメ×先輩=友達

遅れて申し訳ありませんm(_ _)m

同時進行で「なんでもない少年と神である少女のとんでもない学校生活」も書いてますのでそちらもよろしくお願いします^^

黒side

現在おれ、柳川黒はいわゆるイジメというものを受けている。


ダニエルとその子分に魔法の集中攻撃されているのだ。



「『ストーン・ハンド』!」


ダニエルが出した土で出来た手をおれはハエでもはらうようにして壊した。


「くそっ、レオナンド、『ストーム』を。ルイは『スネーク・ファイア』だ」


するとぽっちゃりのほうからすごい風が吹いてきて中庭の草花が飛ばされる。


しかしおれにはそよ風にしか感じられなかった。


今度はメガネのほうが炎の鞭みたいなものを飛ばしてきた。


しかしこれもおれにあたった瞬間に跳ね返り、消えてしまった。


なるほど。ぽっちゃりがレオナンドでメガネがルイか・・・


三人を見るとみんな唖然とした表情だった。


十数秒たってからダニエルがようやく口をひらいた。


「きみ・・・ほんとに人間かね?」


失礼だねコノヤロウ。


「ああ、そうだ。おれはただの高校一年生、身長178.9cm、体重62kgの柳川黒だ」


ヒスイに説明したときと同じ簡易プロフィールを告げる。


「しかしその身体能力は邪鬼(じゃき)にしか思えん」


?邪鬼って何だ?


「おい、なんだそのじゃ「コラ!あなたたち何をしているの!!」


おれの疑問は突然現れた見知らぬ先生の怒声によってさえぎられた。


「あなたたち、先生の許可もなしに学園内で魔法を攻撃に使いましたね?」


・・・おれは使ってないし、いいよな?


「でも先生、あいつがいけないんです!」


オイ、ダニエル!お前が一方的に悪いだろ!!


「あれは魂獣です。しかも今日呼び出されたばっかりです。

 それをいじめるとはそれでも貴族ですか!!!」


・・・人間扱いされなかったことに少し腹がたつけど・・・なんかラッキ~


夢羽たちのことも聞けたらよかったのだがさわらぬ神にたたりなし。


おれはその場を立ち去った。



ダニエルside

「くそ、むかつく。なんでアイツだけ」


あの後小一時間ほど怒られた。あの先生の説教は無駄に長い。


「んじゃあさ、次はどうするの?」


おかしを食べながら隣を歩いているレオナンドが尋ねてきた。


「待ち伏せするとか?」


・・・ダメだな。


「そんなことアイツには関係ないだろう」


アイツは人間のくせに邪鬼と同等か、それ以上の力をもっている。


みたところ魔法は使えなかったみたいだが。


・・・ああもう!イライラするなぁ!


グレタスの仇は討ちたいが、僕らではどうにもできそうにない。


思わず足元にあった小石を蹴り上げる。


すると前方に歩いていた人の額に当たってしまった。


しかもガラの悪そうな先輩に。


「オイ、イテーなゴルァ!!!」


周りを見るとさらに四人くらい素行の悪そうな先輩がいた。



黒side

「ははははははは!!!」


やべぇ、笑いがとまんねぇwwwww


「ヒスイ、お前魔法使いのくせに魔法が使えねぇのかよ」


廊下でおれとおなじようにたくさんの生徒がクスクス笑っている。


「うっさいわね、平民の分際でバカにしないで」


「ぐはっ」


なんだかけられることに慣れてきた自分が怖い。


「無属性の魔法は完璧なのよ。その無属性の『ソウル・サモン』であんたみたいな平民呼んじゃったけど、ね!」


けりが来ることを予想したおれはとっさに腹を庇う。


しかし予想に反し、けりは顔にきた。


くそ、パターン変えやがって。



顔を抑えながら起き上がると多くの生徒が中庭を見ていることに気づいた。


「なになに、どうしたの?」


「なんかダニエルたちが先輩にけんか売っちゃってタコ殴りにされてるみたいだよ」


生徒たちの会話を盗み聞きしているとそんな話しが聞こえてきた。



「だいたいわたしは魔法が出来ないんじゃなくて苦手・・・ってちょっと!?」


ヒスイの話を無視しておれは三回であるのにもかかわらず、廊下の強化ガラスをぶち破り


中庭へと飛び降りた。



ダニエルside

全身が痛い・・・あぁ、みんな見てみぬふりかね・・・


そりゃ日ごろ偉そうにしていたからねぇ・・・罰があたったんだろう。



パリーン


どこかでガラスが割れた音がする。


先輩たちも暴力の手を休め、音のしたほうに振り向く。


そこにはあの魂獣の少年が立っていた。


「はぁ・・・どこの時代にもこんなクズがいるんだなぁ・・・」


初対面の人間に対し、間違いなく最悪の部類に入る態度だった。


先輩たちが奇怪なものを見る目からみるみる怒っていくのがわかった。


「んだテメェは!」


しかし先輩の拳はいとも簡単に受け止められる。


「んなっ!?」


「弱ぇなあ、お前ら。心も体も」


そういうと彼は先輩の腹をなぐった。


先輩はふっとんで中庭の噴水に落ちた。



「うあ・・・に、にげろ!」


残りの先輩はさっきまでの勢いはどこにいったのかと思うほど情けない逃げ方をしていった。


・・・・・・


沈黙の時間・・・


少し立ってからようやく口を開くことが出来た。


「きみ・・・あの人大丈夫かね?」


先輩は噴水の中から一向に出てこない。浅いからおぼれてはいないだろうが。


・・・死んではいないだろうね?


「ああ、大丈夫だと思うぜ。腹の10cmくらい前で寸止めしたから」


ということは拳の風圧だけで先輩はふっとんだということかね!?


なるほど、よく見てみると噴水でときたまピクピク痙攣しているから死んではいないようだね。



「んじゃあな」「まってくれ!」「ん?」


「・・・なぜぼくたちを助けてくれたんだい?」


別に、助けてくれなくてもよかったと思っているわけじゃない。


ついさっき、ぼくらは君をボコボコにしようとしていたんだぞ?


「はっ!質問の意味がわかんねぇよ。

 人を助けんのに敵も味方もかんけぇねぇだろ」


・・・ぼくには彼がとてもかっこよく見えた。


「きみ、名前を教えてはくれんかね?」


「黒、柳川黒だよ」


なんども言っているのにとクロは少し困り顔だった。


「クロ、ぼくと友達になってはくれんかね?」


クロについていけば、ぼくは変われる気がした。



???side

三階から中庭の騒動の一部始終を見ていた視線がふたつ。


「ふ~ん、やるやんあいつ。もしかしたら自分と同類なのかもしれへんね」


「そ、そうですね。でもそうだとしたら・・・」


「せやね、なるべく早くあいさつにいかなあかんね」


あかんわ・・・ニヤニヤが止まらんわ。


あいつは、どんな人間なんやろうな・・・



そして、運命は流転する・・・





タ「こんにちわ、ハングル文字がプリントされているTシャツがお気に入りのタクミンです^^今回のゲストは」

龍「天音龍也と」

ム「天音夢羽です」

タ「というわけで謎の手によって連れ去られた天音兄妹です」

龍「いやな言い方をしないでくれ」

ム「そういえばタクミンさん。わたしたちはどこにいるんですか?」

タ「ごめんだけど、それはまだいえないなぁ・・・」

龍「それはそうと黒くんは何をしているんだ。夢羽より先にどこの馬の骨とも知れない女とキスなんかして」

タ「(ヒスイが聞いたらけりそうだな・・・)そんなに怒らないでくれ、契約だったんだから」

ム「グスッ、黒さんのバカ・・・」

タ「夢羽も泣かないで!?ちゃんとふたりともいつか出すから!!」

龍&ム「・・・・・・」

タ「ああもう、ごめんなさい!なるべく早く出しますから!!そ、それでは次回予告ですっ」

龍&ム「(ごまかしたな・・・)

タ「結果ダニエルたちとクロはお友達になることができました^^よかったね~そして最後に出てきた謎の影!!!こいつによってクロたちの運命はおおきく流転します!!次回はそこまで出番はないけどね☆お楽しみに!!

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