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無の片鱗  作者: 安藤言葉
第二章 闇の国クースネダ王国 ~王と龍騎士と姫編~
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第七話 博士と魔王と龍騎士の正体

クロside

「クロッ!?」


無意識のうちに走り出した俺を止めるヒスイの声も耳に入らない。


ただただ、ずっと探していたものに駆け寄りたくて。救いたくて。抱きしめたくて。


その存在がとらわれている。かごに入れられた鳥のように輝きを失っている。


急に目の前に現われた誰かにも気を止めず一直線に走る。


「『呪縛』」


その誰かの声によって体が急停止する。


そうとうのスピードを出していたために体に反動が帰ってすごい痛みが襲ってきた。


がそんなことはどうでもいい。


誰だ。俺を止めたのは!!


「ここにこられてしまったんですね・・・ダメですよ、留学生君。落第点です」


「はっ、だが威勢のいいやつは嫌いじゃないぜ?お前もそう思うだろ龍騎士」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


俺の前には三人人がいた。


俺に魔法をかけたのはおそらくあの白衣を着た眼鏡だろう。


化学の先生のような見た目だが全身から狂気がにじみ出ている。


真ん中にいるのが魔王みたいな格好をしている。


黒いボアコート(?)を羽織り、威厳を放っている。おそらくこの中でのリーダーなのだろう。


そして龍騎士と呼ばれた男。


全身が龍を催した鎧で覆われている。とげとげしい装備だ。


頭には龍の仮面がかぶられていて素顔が見えない。


ただ一瞬でわかった。




こいつが一番強いと。


「・・・どけよ、そこ」


「ハッ、やだねって言ったら?」


「突き飛ばしてでも通る!!焔っ!!」


左足に走る鈍痛も無視して焔を右手に走り出す。


対してリーダー格のヤツも杖を構えるが・・・


「こんなヤツにイナス王が手を下す必要はありません。俺が行きます」


龍騎士が代わりに前に出る。


少し冷静になった俺は立ち止まって間合いを取る。


いつでも斬り込めるし、斬り込まれてもおかしくない状態だ。


空気が凍り、緊張が走る。


視界の端にアレスさんがこっちに向かってくるのが見えたが助力を頼む余裕さえない。


勝負は一瞬・・・・・・・


しかし次の瞬間には龍騎士の姿がおれの前から消えていた。


「クロくんっ!左!!」


「くっ!」


アレスさんの言葉に反応し、龍騎士の姿を確認もしないまま自分の左側をなぎ払う。


龍騎士を視界で捕らえてからだと間に合わないと思ったからだ。


結果、俺と龍騎士はお互いに一撃を喰らわせ、連撃を加えることなく距離をとった。


俺は左のわき腹を少し深く斬られ、俺の一撃は龍騎士の仮面を破壊したみたいだった。


本当なら今すぐにでも戦闘が再開されるはずだった。


しかしそうはならない。


俺の中には1つの疑念が生まれていた。


さっき龍騎士が消えた。


いつのまにか視界からいなくなり、反応が遅れてしまった。


だが俺はこれにすごく似た、いや、まったく同じと言ってもいいかもしれない技を知っている。


神経を極限まで集中させて、相手がまばたきをした一瞬の隙に相手の視界から外れて不意を突く。


人間である限り、絶対に攻略できない奇襲技。


その名も・・・・・・天音流剣術奥義其ノ壱『刹那』


龍騎士の素顔が見え、俺は確信した。


「なんでそっちにいるんすか、龍騎士・・・いや、龍也さん」


天音流剣術の奥義を全て極めた俺の兄弟子がなぜか『龍騎士』として敵対していた・・・

タ「ふぅ~、疲れたぜい・・・」

ヒ「あんたいつもそんなこと言ってない?いい加減高校には慣れなさいよね」

タ「そうはいってもさ・・・また明日も学校だ・・・」

ヒ「あ~もう、イライラすんわね!!」

タ「いたっ!・・・今日は文芸部で出す予定のやつを書くのでこのへんで!」

ヒ「まったく・・・んじゃあ次回予告!探していた人が敵だった・・・クロは必死に夢羽を助けようとするが・・・お楽しみに!!」

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