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無の片鱗  作者: 安藤言葉
第二章 闇の国クースネダ王国 ~王と龍騎士と姫編~
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第四話 闇の宝石と闇の片鱗と闇のテスト

ナワエside


「ナワエちゃんなんでここが遺跡やってわかったんや?」


「い、いえ・・・前にここにいたときから『禁断の扉』として有名でしたから」


「七不思議みたいなもんなんですね」


「クロ、七不思議って何よ」


そんな感じの会話をしながら遺跡の道を進んでいく。


少し前まではクロくんのこともヒスイちゃんのこともアン先生のことも何にも知らなかったのに、今では一緒にいると安心する。


クースネダ校にいたときでは得られなかった感情だ。


ただ・・・・・・


「おい、なんかおかしくないか?」


「そーやな・・・遺跡なのに魔物どころかトラップもあらへん。・・・下手するともう攻略されてるんやないか?」


「確かにな。ずっと一本道だしよ・・・今まで私が攻略してきた遺跡でこんなのはなかったぜ」


「あ、アレスさん!なんか出口っぽいとこ見えましたよ!」


クロくんが指を指す方向を見ると少し開けた空間が見えた。


あそこにいくとトラップがあるのかもしれない。


そうなると・・・・・また守ってもらう立場だ。


今私が信じている仲間はみんな強い人たちばっかりだ。


私もフィナゼルさんの魂を受け継ぐ魔法使いらしいけど全然実感がわかない。


だって魔法もろくに使えないのに・・・・・・


部屋に入ると部屋の中央に黒々と光る大きな物体があった。


そこには闇の宝石があっさりとあった。


「・・・え?もう遺跡攻略終わりっすか?」


「いや、まだ何かあるかもな・・・とりあえずワシが宝石とってくるわ」


アレスが宝石に近づき、それを手に取る。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・何も起きない。


「とりあえず罠はなさそうだな。で、なんでアレスはクロみたいになんねぇんだよ」


「あぁ、先に主が宝石からいろいろ受け取らなきゃいけないのよ。アレス、ナワエに渡しなさい」


「ヒスイ、ちゃんと年上には敬語をぅぅお!?」


クロくんがヒスイちゃんにけられるのとアレスが私に宝石を投げるときが一緒だった。


なんか久しぶりにヒスイちゃんにやられるクロくんを見た気がします。



闇の宝石を受け取り、見つめる。


黒々としたそれは確かに『闇』なのだが、決していやな気分になるものではなかった。


むしろ安心するような・・・・・・・・


そこで激しいめまいに襲われた。





グルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグル


たくさんの記憶が思い出が見たものたくさんフィナゼルが旅して誰かに会って仲間になって一緒に戦って・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



そし             て何かと


戦い 繰り広げ       怖い何         か



戦い 来る           ま   ほうは           使える                                                            さいきょ          無           ほうを





「ナワエちゃん!!!!」


気がつくとアレスに支えられていた。


いつのまにか倒れていたようだ。


「どないした?気分悪いん?」


「い、いえ・・・一気に頭に情報が入ってきたので・・・・・・こ、混乱して」


でもこれは・・・・


「ねぇナワエ、何か魔法のことわかった?」


何もわからなかった。


フィナゼル(たぶん)が見たもの経験したことの情報は一気に頭に入ってきたが音声がまったくなかった。


要するに映像だけ。視覚から得られるもの以外は何もわからない。


「やっぱり・・・フィナゼルの使ってた魔法くらい使えたっていいじゃない」


「え?使えないのか?てっきり使えるんだそげふっ!」


「あたしだってそうおもったわよ。でも『使うべきときになればおのずとわかる』なんてことが頭に・・・あ~もう!イライラするわね!」


「あ、アレスさん。次、ど、どうぞ」


アレスに闇の宝石を手渡す。


これでアレスも闇の力を使えるようになるはず。










『こんにちわ。闇の片鱗とそのお仲間たちですね?』



アレスside


いつのまにかマジシャンみたいな格好をした男の人が立っていた。


シルクハットとマント、両方とも漆黒で彩られている。


マント、というよりは魔法使いの衣装に近いのか?


「・・・だれや」


『私の名前はトコヤミ。初代片鱗、つまりあなたの前に片鱗だった男です。さっそくですがテストを開始しますね』


「片鱗!?テスト!?どういうことやおい!」


『ああ、いっときますけど私はもう死んでいますよ。フィナゼルの魔法でこうやって魂の一部をここに留めているだけですよ。ちなみに必要最低限の記憶以外はないので何も話せませんよ。ではテスト開始です』


トコヤミがそういうと部屋から真っ黒なっぽいがたくさん出てきた。


かなりの数いる。


「なんや、これ全滅させろっちゅうことかいな?」


『ええ、しかしペナルティー付です・・・・えい!』


「んなっ、体が!?」


「動けねぇ・・・・・・・」


トコヤミの合図に合わせて自分以外のメンバーの体の自由を奪われる。


『条件はたったの2つ。1、主・・・まぁお仲間もいるみたいですが。彼女らを守りながら、2、黒い人たちを同時に全滅させる。ただそれだけです。闇の力を使ってがんばってくださいね』


そして仲間の命をかけた闇の片鱗のテストが始まった・・・・・・



タ「こんにちわ、タクミンです。今日は軽く近況報告てきなことをします。・・・あ!今回のゲストはこの兄妹です!」


龍「久しぶり、天音龍也だ」


夢「同じく天音夢羽です・・・タクミンさんひどいです。たくさんだしてくれるっていったのに・・・・・」


タ「ごめんごめん。土下座するから泣かないで!?」


夢「な、泣いてはいないですよ!?」


龍「タクミンにはプライドがないのか?」


タ「まぁそれはおいといて、近況報告!部活は文芸部と演劇部に入りました!!」


龍「ほう、兼部したのか?」


タ「うん!最初は文芸部だけのつもりだったんだけど、週一しかないって聞いてさ・・・演劇部勧誘されたし、興味あったし、おもしろそうでやりがいのありそうな部活だったからがんばってみようかとwww」


夢「がんばってくださいね、タクミンさん」


タ「あ、それと連載休止のお知らせ」


龍「なんだ?もう受験期か?」


タ「いや、もうすぐ定期考査でさ・・・今日二週間前だから(確か)来週は無理かな~と。テスト終わったらまた書き始めるからすぐです^^」


夢「が、がんばってくださいね?」


タ「そんな気の毒そうな顔で見ないで!?怖くなっちゃうジャン!?・・・まぁいいや。次回予告です^^突如始まった闇のテスト。アレスは闇の力を駆使し、仲間を守ることができるのか?お楽しみに!!」


龍「マジではやく出番来ないかなぁ・・・」


夢「きっとすぐにだしてくれますよ・・・きっと」

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