表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無の片鱗  作者: 安藤言葉
第二章 闇の国クースネダ王国 ~王と龍騎士と姫編~
24/33

第一話 謹慎と邪鬼と怪しい男

更新おそくなりましたm(_ _)m

クロside


「ほら、クロ。ご飯よ」


「わ~い!ありがと~って!これ生肉じゃねぇか!焼けよ!」


「しょうがないじゃない!そんなもの持ってないんだし。それにあんたには肉で十分でしょ?」


うぅ・・・なんかヒスイがまた冷たい・・・




あれから俺たちは無事脱出することはできた。


できたのだが・・・・・


上にある図書館まで壊れてしまい、しかも先生方に見つかってなんと一週間の自室謹慎をくらってしまった。




ん~、でもある意味ラッキーなのかね?


図書館全壊させといて一週間て。


「そうだ、クロ!またあんたの世界の話、聞かせなさいよ」


こういうときのニコニコ顔だったらまだかわいいんだけどなぁ~


「そうだな・・・俺らの世界だったら魔法なんて使わなくても肉はちゃんと焼けたんだぜ?ガスっつってさー」


「ガスって何よ」


「あ~、っと・・・気体?」


「はっきりしないわね、役立たず!」


え~そりゃねぇよ・・・また不機嫌にさせてしまった・・・


あ、そういや俺もヒスイに聞きたいことあったんだっけ。


「なぁヒスイ。邪鬼ってなんだ?」


「え!?じゃきってあの邪鬼のこと?・・・なんでそんなこと聞くのよ」


「なんか前にダニエルたちにお前は邪鬼かーとかいわれたんだけど


「そう・・・あのね、邪鬼って言うのは始祖フィナゼルがその命と引き換えに戦った魔物たちのことよ。邪鬼は聖地って言われるすごいとこに住んでて、身体能力、魔力が人間と比べてはるかに高いの。見た目は人間とほとんど変わらないしね」


だから間違えられたのか。軽くショック。


でもまぁそんなのと戦うことはないだろうからいいかな。


「お、そろそろアレスさんとの修行の時間だ!んじゃあいってくるな!」


「はいはい、いってらっしゃい。先生に見つからないでよー」


「わかってるよっと!」


ドアは魔法が張ってあるから、出口は窓しかない。


ここかなりの高さがあるけど、まぁ俺は片鱗だから大丈夫。


さ、今日も修行をがんばろうかな!



アレスside


そろそろかの・・・?


コンコン!


部屋のドアから音が聞こえる。


「ど、どうぞ」


ナワエちゃんの返事の後、ドアが開けられある人物が入ってくる。


「よう、シルフちゃん」


「ちゃん言うな、バカヤロウ」


そう、怪盗シルフこと、アン・ヤシロ先生だ。


相談、というかたちで謹慎最後の日に来てもらったのだ。


「で?なんのようだよ」


「1つ、頼みっちゅーか取引をしたいんや」


「ほぅ?なんだ、言ってみろよ」


「自分らに一度だけ力を貸してくれへんか?そうしてくれたらワレがシルフやってことも言わへんし、宝石探しを手伝ったる」


「っは!そんなん私になんのメリットもねぇじゃねぇかよ。私一人でも宝石は盗めるね!」


はぁ・・・バレバレやで?


どうせ、わしらを同じ犯罪者にしとーないとかそないな理由やろーけど。


「この前みたいなときはどーすんねん?あれは自分らがおらんかったら死んどったで?」


「ちっ・・・気が変わった。てめぇらのその力を貸して欲しいことってなんだ?」


「自分ら二人を交換留学生でもなんでもええ、闇の国の魔法学校クースネダ校に連れてってくれんか?」



クロside


「ふぅ、クロくん、そろそろ休憩しよか」


「ですね・・・」


一時間以上もずっと組み手をしていたからすごく疲れる。


でも夜は涼しいから少しはマシだ。


「そや、クロくん。前から気になっとったんやけど、なんでそないにうまく焔を操れるん?自分は常闇をうまく扱うのにけっこうな時間がかかったんやけど?」


「あぁ、実は元の世界でちょっと剣術をやってたんですよ。天音流剣術っていうんですけどね。四つ奥義があるんですけど、1つしか会得できなかったんですよ」


そう、今俺がこうして戦えるのは全部龍也さんと師匠(龍也さんのお父さん)のおかげだ。


小さいころから剣術をやって、しかも本来一人にしか教えない奥義を俺にも教えてくれた。


龍也さんは全ての奥義をマスターしたすごい人だ。


だからこの世界のどこかでもしかしたら戦っているのかもしれない。


「アレスさん、俺なんか食いもんもらってきます」


「おう、はよー帰ってきてな~」






「こんばんわ~、すみませ~ん、今日もなにかもらえますか~」


声をかけると一人の女の子が出てきた。


「はい、もちろん用意してますよクロさんっ」


ここは学園の厨房、そして彼女はラチウさんだ。


だいぶ前に修行していたときに食べ物をもらって以来、ずっとお世話になっている。


「いつもありがとうございます」


「いいんですよ、どんどん食べてくださいねっ」


いつも思うがなんていい人なんだろう!


ヒスイもこんな性格だったらなぁ・・・・・・


「じゃぁありがとう・・・っておい!大丈夫ですか!!」


礼を言って帰ろうとしたとき急にラチウさんが倒れてしまった。


「心配にはおよびませんよ・・・・・眠っているだけですから・・・・・・」


「・・・!?」


声と同時に急に後ろに気配を感じた。


後ろを振り向くとターバン(?)をした男が立っていた。


「誰だ?」


「今は名乗る必要はないので控えさせていただきます・・・それよりもあなたはいい『心の闇』をお持ちですねぇ」


「ッガ!・・・・・・」


速い!まったく反応できなかった!!


その男は俺の胸に手を入れている。


文字通り、体の中にまで手が入っているのだ!!


「そんなあなた様にこれをプレゼントしておきます・・・いつか実がなるのを楽しみにしてますよ・・・」


くそ、誰なんだこいつは!!片鱗の俺をこうも簡単に・・・


気がつくと男はどこかに消えていた。


あわてて胸を押さえるが怪我は1つもしていなかった。


しかしまだ妙な吐き気が残っていて、アレスさんが駆けつけてくれるまで俺はしばらく動けなかった・・・・・・

タ「こんにちわ、タクミンです^^」


龍「ひさしぶり、天音達也だ。それにしてもタクミン、更新が遅かったな。何かあったのか?」


タ「いや~高校の補習でさ、ちょっとやる暇なかったんだよねw」


龍「そうか。でも今回は少しがんばったな?過去最長じゃないか?」


タ「かもしれない。今日はそろそろ次回予告したいんだけどいいかな?」


龍「・・・まぁいい。タクミンもいろいろあるもんな。(今回もまた少ししか出れなかった・・・)」


タ「ありがとう・・・でわ次回予告です!次回からは場面は変わり、クースネダ校となります!アレスとナワエの目的とは?さらに新キャラも登場!お楽しみに!!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ