XXⅡ 炎の結晶×目的=希望
アレスside
目の前で木のゴーレムが焼け落ちていく。
あんなに苦戦したのにクロくんは一撃で倒してしまった。
「でもどうしたん、急に?さっきまでそないな力なんて持っとらんかったやろ?」
「なんですかね、なんかこの『炎の結晶』に触ったら俺の力の使い方が全部わかったんですよ」
「わたしもビックリしたわ。クロからこの宝石を受け取った瞬間、全てがわかっちゃったんだもん」
「す、すべてってなんですか?」
「まぁいろいろあるんだけど、この迷宮は前の炎の片鱗、つまりフィナゼルの魂獣が次の片鱗の修行になるように作った場なのよ」
「『炎の結晶』には片鱗の力が封印してあったってわけだ。『このくらいの障害は乗り越えないと片鱗の力はやらんぞ』って言いたいんだろうな」
なるほどのぉ・・・昔の人もけっこう厳しいんやね。
・・・ちょっと待ちぃ。ほんならもしかして・・・・・・
「なぁ、その宝石ナワエちゃんにも持たせてくれへんか?もしかしたら自分もなんか変化があるかもしれへん」
「そうですね、じゃあ、ナワエ先輩。どうぞ」
そう言ってクロくんがナワエちゃんに炎の結晶を手渡す。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」
なにもおきない。
「やっぱりこれは炎の片鱗専用だったみたいね」
「まぁ炎の結晶っていうくらいだしね」
そこは予想しとったし、あんまし期待しとらんかったから別にええわ。
今の問題は、こっちや。
「さて、シルフちゃん。ちょっと前に言ってたあんたの目的ってなんや?」
「え?おれらと同じ、この宝石じゃないんですか?」
う~ん、やっぱ子供らにはわからんか・・・・・・
よく考えると二十歳超えとんのってシルフちゃん抜いたら自分だけやね。
「たぶん違うで。もしただ宝石が欲しいんやったら、なんで今奪わんのや?別になんかで縛ってるわけやないんやで?」
そう。ただの怪盗なら宝石盗んでドロン(忍者か!)や。
なのにシルフちゃんは宝石をわざわざ返しに来るって話やないか。
別の目的がないとそないな危険なことをするわけがわからん。
「けっ、まぁてめえらに助けてもらったわけだしな。そんくらいは話してやるぜ」
なんでめっちゃ上から目線なん?
「実は私もクロやアレスと同じ、異世界から来た人間なんだよ」
クロside
「「「「「んなっ!?」」」」」
その場にいた全員に衝撃が走る。
「おい、どういうことだ?」
もしかしたら夢羽と龍也さんの情報も手に入るかもしれない!
そう思うと体を止めることはできなかった。
「いやな、いつもどおりに働いてたらよ、急に地面から光手が出てきて気づいたらこっちの世界にいたわけよ。だからてめぇと一緒だ、クロ」
「どこにいたんだ!!!つれてこられた場所はどこだ!!!ってぐはっ!?」
「少し落ち着きなさい!あんたの目的のこともわかるけど、あせってもいいことなんかないわよ!」
ぐぬぬぬぬ・・・確かにヒスイの言うとおりだ。
少し頭に血がのぼり過ぎていたのかもしれない。
「それでこっからが重要なんだよ。この世界では宝石が特別な力を持つらしい。いろんな宝石を
見てきたが金運があがる宝石や建物を一瞬で造れる宝石なんてのもあった。ピンからキリまであるわけだ。
だから最初の片鱗とやらも宝石に力を封じたんだろーな。そこで私は宝石の研究をした。そして1つの
結論が出たんだな」
「ど、どんなですか?」
「この世界には『世界と世界を渡ることのできる宝石』があるってことだ。要するにそれを見つければ
元の世界にも帰れるってわけよ」
なるほど・・・
アン先生は自分の世界に帰りたいから宝石を盗んだんだな・・・・・・
でも別に宝石が欲しいわけじゃないから、その『世界と世界を渡ることのできる宝石』以外は返したってことなのか・・・
ドドドドドド!!ガラガラガガラガアガラガラ!!!!!
そこまで話を聞くととてもいやな音が聞こえてきた。
どうやら迷宮が壊れだしたみたいだ。
「と、とりあえずここを出ましょう!!」
「そないに慌てんでも大丈夫や。たぶん自分らが出るまでは持つで」
アレスさんがそういってくれるなら大丈夫か・・・・・・
今回の迷宮でいろいろ進歩できた。
今まで以上の力も手に入れたし、アン先生からいいことも聞けた。
この力はちゃんと制御できるようにまた修行しなきゃな。
それで、夢羽と龍也さんを助けて元の世界に帰るんだ。
そんな希望を抱きながら俺は仲間たちと共に迷宮を駆け抜けたのだった。
タ「こんにちわ、タクミンです^^第一章無事、完結しますた!!!」
みんな「イエーーーーーーーイ!!!!パチパチパチパチパチパチ!!」
ク「いや~長かったな!」
ダ「何が長いって休載が長かったからね、少しうれしいというものだよ!」
ヒ「ほんとよね。確か夏休みに書き始めなかったかしら?」
ナ「ま、まぁそんなに責めなくてもいいじゃないですか^^タ、タクミンさんも受験がんばったわけですし・・・・・・」
ア「あれ?でも授業中この小説のネタ帳いじっとらんかった?」
ク「俺たちのことも忘れてなかったってことにしときましょう!そういや明日高校の合格発表なんだよな?」
ヒ「ま、せいぜい祈ることね」
タ「ハハハハハ・・・・・・さて!気を取り直して、いきます!!次回からは第二章 闇の国クースネダ王国 ~王と龍騎士と姫編~です!」
ア「ナワエちゃんの生まれ故郷やね!」
タ「そうです!あ、ちなみにサブタイトルのつけ方も少し変えてみようかと^^お楽しみに!!」