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無の片鱗  作者: 安藤言葉
第Ⅰ章 火の国ベルフレム王国編~異世界の住人~
20/33

XIX 正解×宝石=ボス

クロside


斬る。ひたすら斬り続ける。


しかし目の前にいる石版のゴーレムは倒しても倒してもどんどん出現してきた。


しかも床がデコボコしていて戦いにくい。


正直、やばいと思う。


いくら俺とアレスさんが片鱗で、ゴーレムを倒すのが楽勝だったとしても、終わりが見え


ない戦いは精神を消耗させる。そして、いつかはやられる。


くそ、なんか打開策はないのか・・・


「アレスさん、アン先生、大丈夫ですか?」


「これくらいならのぉ・・・でも、これはあかん。やばいで・・・」


「確かにね・・・なんとかしないと」


当然アレスさんやアン先生も同じことを考えているみたいだった。


「ダニエル、ヒスイ、ナワエ先輩!どこかに出口がないか探してくれ!」


「わかったわ」「は、はい!」


しかし、ダニエルが動かない。


「ちょ、ダニエル!?」


俺がゴーレムを斬りながら話しかけても、反応してくれない。


どうやら何かを考え込んでいるようだった。


そして、次の瞬間・・・


「わかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁああ!!」


ダニエルの大声が部屋いっぱいに響いた。


「なんや?何がわかったんや?」


「いや、なに・・・この部屋の攻略方法がね・・・」


「かっこつけへんでええからさっさと説明してくれへん?」


「すみません・・・」


少しダニエルがかわいそうに見えたが、まぁ、いいか。


「このゴーレムたち、変な形をしているだろう?そして床も変な形をしている・・・クロ、


試しにゴーレムの一体を床の穴に押し込んでみてはくれんかね?」


「わかった!・・・おらっ!」


俺は近くにいたゴーレムの腕をつかむと床に叩きつけるようにして穴に押し込んだ。


すると、どうだろうか。ゴーレムが穴にぴったりはまって動かなくなったではないか!!


「なんや、種がわかれば楽勝やね」


「まぁ、それに気づくのが難しいのでしょうけど・・・よくやったわダニエルくん」


アレスさんや、アン先生もすぐにゴーレムを穴に押し込む作業を始めた。


おそらく、全ての穴にゴーレムをいれたら、この部屋はクリアしたことになるのだろう。










「やっとおわったのぉ・・・」


アレスさんが最後の一体を穴に押し込んだとき、壁が動いて、次の部屋への通路が現われ


た。


まだまだこんな頭を使う部屋があるのかと思うと少し憂鬱だが・・・


「よし、いこうか!」













しかし、そんな心配は無用だった。


次の部屋の真ん中にあったのは、燃えるように輝く、真紅の宝石だった。


そこにいるみんなが息を呑むのがわかった。


その宝石はまるで本物の炎のような輝きだった。


それもすごく温かい、優しい炎。


俺たちはみな、宝石にしばらくの間、魅せられていた・・・



アレスside


なんや、あれ・・・


あれが自分がずっと欲しがってたものかいな・・・


正直、予想以上の価値がありそうだった。


何も、売るために探していたわけではないのだが・・・


「あの女が来る前にとっときましょう。横取りなんかされたらたまんないわ」


「そうね・・・でも何かまた罠があるといけないわ。わたしがいきますね」


「え、でもアン先生、俺が行きますって。俺ならトラップきかないだろうし・・・」


「いけません。あなたもわたしの生徒です。わたしが守ります」


目の前で軽く熱血教師ドラマが繰り広げられたあと、アン先生が宝石に手をかける。


「やっと・・・これなら、もしかして・・・」


先生はそうはっきりいったあと、何かをつぶやいた。


それは常人には到底聞こえないほど、小さい声だったが、片鱗である自分とクロくんには


聞こえたはずだ。


「っ、クロくん!!」


「わかってます!!!!焔!!」


クロくんは焔を顕現させ、アン先生を攻撃する。


「ちょっとクロ!!なにやってんのよ!先生!大丈夫ですか?」


「あかん、ヒスイちゃん!!そいつに近づくんやない!!」


次の瞬間、強い敵意を感じた。


アン先生は・・・やっぱり・・・


「ハハハハハハ、なんだよ、結局ばれてたのかよ!うまくいけてたと思ってたんだけどよぉ?」


「怪盗シルフ!!」


アン先生はやはり、シルフだったのだ。


「せ~っかく、『分裂』で作ったわたしの分身まで殺したのによぉ!ま、いいわ。目的の宝


石は手に入れたんだs・・・・っ!!??ちぃ!!!!」


そこまで言ったとき、シルフが何かに驚いてた。


そして地面から何かが出てきた。ちょうど、シルフの真下から。


シルフはこれに気づいていたのか、横に飛んだが、そのなにかに捕まれて身動きが取れな


くなってしまったようだった。


その何かはとても大きかった。


樹木の太い幹みたいな体をしている。


人のようだが上半身しかない。目の部分は布で覆われていてみえない。


その化け物の右腕にシルフは捕まってしまったのだ。


「な、なんだコイツ!!」


「クロくん、きっとこいつが今回のラスボスや・・・倒すで?」







タ「こんにちわ、タクミンです^^さっき144分の1のシナンジュ作りました」


ヒ「なによそれ?」


タ「ほら・・・わかるだろ?ガンプラだよ、ガンプラ!あれを作ってるときは本当  に楽しいなぁ・・・」


ヒ「ふーん、ところで、あんたらの趣味って何?」


ア「ワシの趣味は、やっぱナンパやね!!女の子と話すんは最高に楽しいわ」


ヒ「(ただの変態じゃない・・・それとも男はみんなこうなのかしら?)」


タ「俺も女の子とおしゃべりするのは好きだな、うん・・・てことで次回予告です!!突如現われたラスボスっぽいの!!クロたちはこいつに勝てるのか!?そして宝石は誰の手に?お楽しみに!!」

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