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吾輩、気まぐれ猫神にて。  作者: 葉南子@アンソロ発売中!
吾輩は語り部である。

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5/10

吾輩は語り部である。

 

 いかがだったかね、吾輩の話は。

 しかしカイトという青年、吾輩があんなふうに見えていたなんて。

 君にはちゃんと、吾輩の良さがわかるだろう? 吾輩がいかに気高く、高貴で、気品に満ちて──


 ──なに? もっと聞きたい?

 やれやれ、これだから人間という生き物は強欲と言われるのだ。


 まあ、いい。吾輩も久々に昔話などしてみたら、どうにも興が乗ってきてしまってな。

 どれ。君が吾輩の名前を考えている間に、もうひとつ、昔話をしてやろう。


 あれは、そう──まだカイトとも出会わぬ、少しばかり若い頃の話だ。

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