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【完結】悪役令嬢は処刑を回避し、最凶の逆ハーレム女王となる【マルチエンディング】  作者: ましろゆきな


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第二十四話:情報屋との最終取引と、独占者の最終暴走

 王都の裏路地。シリル・ジェットブラックの隠れ家は、王族の捜査網からも、貴族の監視からも完全に隔絶された、情報屋の聖域だった。

 ロゼリアを囲む四人の男たちは、王族の王太子、騎士、侯爵、天才魔術師でありながら、シリルという裏社会の支配者の掌中にいることを理解していた。


 シリルは、ロゼリアにソファを勧め、他の四人には冷たい壁際に立つよう指示した。その態度は、ロゼリアが**「情報源」であり、他の男たちが「邪魔な駒」であることを明確に示していた。


「さて、ロゼリア嬢。貴女は私の要求を受け入れた。すなわち、貴女の今後の運命の決定権は、私にある」


 シリルは優雅に笑った。


「貴女の願いは『平穏』だった。それを叶えるために、貴女には公的な選択をしてもらう。五人の男たちの中で、貴女の婚約者あるいは保護者として、公的に独占することを許す相手を、一人だけ選びなさい」


 ロゼリアは息を呑んだ。この選択は、他の四人を公的に「切り捨てる」ことを意味する。それは、彼らの独占欲という名の狂気を、最終的な暴走へと駆り立てる行為だった。


「選ばれなかった者は、貴女の存在を王宮や侯爵家から永遠に消し去る*。それが、貴女の平穏のための、私の情報操作の対価だ」


 ロゼリアは理解した。シリルは彼女に偽りの選択をさせ、他の男たちを社会的に抹殺することで、ロゼリアの完全な孤立と依存を作り上げようとしているのだ。



 四人の男たちの視線が、ロゼリアに突き刺さった。嫉妬、期待、絶望、そして狂信。


(誰を選ぶべき?シリルを裏切るためには、誰の独占が、シリルの情報網と、切り捨てられた四人の暴走から私を守り抜けるほどの力になる?)


 ロゼリアは、一瞬で五人の男たちの能力と、彼らへの「絆され」の度合いを測った。


 エドガー:王権を失った今、ただの暴力はシリルの情報には勝てない。


 ユリウス:知性は素晴らしいが、感情の暴走から私を守る肉体の盾ではない。


 ライナス:命を賭す献身は最高だが、社会的な復権はできない。


 ノア:安寧はくれるが、シリルとエドガーの同時攻撃から私を守り切れるのか?


 そして、ロゼリアは、ある男の絶対的な力と、異界での献身が、シリルとの契約を破棄する唯一の鍵だと判断した。


 ロゼリアは、シリルに向かって、震えながらも毅然とした声で宣言した。


「私が、公的な保護者として、今後私の傍にいることを許すのは……」



 ロゼリアが選んだ男の名が、隠れ家にこだました瞬間、選ばれなかった男たちの独占欲が、ついに限界を突破した。


 ガシャアァン!


 エドガーが壁を殴りつけた。王族の矜持を踏みにじられ、彼は暴君へと変貌した。


「ふざけるな!ロゼリア、貴女は私を裏切るのか! この世界で貴女を支配できるのは、この私だけだ!」


 ユリウスは、ロゼリアの魔力と知性が自分の制御下から離れることに絶望し、隠し持っていた魔導具を起動させ、情報屋の隠れ家を物理的に破壊しようとした。


「ロゼリア嬢! 貴女の選択は非論理的だ!貴女の知性は、私の傍にあるべきだ!」


 そして、選ばれた男に最も嫉妬し、最も深くロゼリアに献身した一人の男が、絶望の叫びを上げた。その声は、隠れ家全体を震わせるほどの怒りに満ちていた。


 ロゼリアが選んだ生存のための独占者と、切り捨てられた男たちの最終暴走が、裏路地という密室で激突する――最終バトルが、今、幕を開けた。

本当にここまでお付き合い抱きありがとうございます!

これ以降、マルチエンディング形式で物語は展開していきます。

ロゼリアと五人の男たちの行く末を見届けて頂けましたら、幸いです。

(そして、願わくば、お気に入りキャラがいてくれたら嬉しいです!)

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