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エリシオン·アル·レーヴ  作者: 蜜柑 宵薫
第四章(後編)
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魔王決戦編 後編 -9

「今日、被疑者死亡という形で事件の終止符が打たれる。世間は汚名だけを投げつけて忘れ去る。本当に、このままでいいのか?ここに留まることに意味はあるのか?」


「このままにしてほしい。意味がなくても…ここに居たい。」


 アルバはため息を吐くと、鋭く冷たい瞳でバリエンテを睨みつける。


「なら、力尽くでも連れ帰る。聖光結界魔法、スーリア・カタルシス。」


「兄上…どうにもならないことだってあるんだ。滅魔法、ルイナ·スパーダ。」


 純白に輝く光と純黒に沈む闇は、凄まじい速さと力強さで相交え、弾き合う。

 そのとき、バリエンテの魂に宿っていた邪悪の片鱗が目を覚まし、耳元で囁くように悪魔アザゼルの声が脳裏を過る。


 聖王輪転(ウルーヴェイユ)。罪を償うことは出来ずとも、せめて贖わせてほしい。これは”傲慢への贖罪”。


 ──悪魔の加護、”信念”。それがバリエンテに与えられた、もう一つの加護。


神滅魔力防御(アウフタクト·ナハト)。」


 バリエンテの放つ神滅魔力圧によって、結界内の自然魔力は完全浄化され、結界は崩れ去る。

 突然の状況に力が抜けたように呆気を取られ、動きが止まったアルバを見たバリエンテは、焦り惑う足で踏み出し、駆け迫る。

 そして、バリエンテはアルバの目前で踏み止まり、その顔に剣を突き立てる。


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