表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/82

魔人決戦編 -6

 (かろ)やかな羽音(はおと)を立てて舞い降りる百合鴎(ゆりかもめ)は、”無念への決別”に鼓動する椿(つばき)の蕾にフルートを(かな)でるような(さえず)りを授け、純白の花びらを咲かせる。

 天使の加護”希望”。──絶望を乗り越えた者に与えられる聖なる力。

 その瞬間、魔人は体を震わせ、恐れ(おのの)くように腰を抜かし、尻をつくと、ヴァイスを指差しながら見つめる。


「それは…白い魔力?あり得ない。ある筈がない。邪悪の(たかぶ)りが、愉悦の残像を映しているだけだ。あぁ、そうだ。お前が邪悪に(おび)えていたのを俺は知っている」


 ヴァイスは深呼吸をすると、ゆっくりと静かに魔人の方へ歩いていく。


 炎魔力防御(フレイム・ソリッド)

自然環境支配(アウトリタリオ)。炎魔法、カエルラ·クレシエンテ」


 広範囲に拡散した周囲の熱を、圧縮しながら(せば)めていき、赫閃の刃に絡めながら閉じ込める。そして、一息つく間に蒼く染まり変わる。

 そのとき、蒼閃の揺らぎを(つくろ)うように、純白を帯びた熱線が、さらに炎の色を変えていく。

 それを唖然と見るヴァイスは、背中の体温が上がり、熱が()もる。


「白い…炎?…母さん、今度は二人で…一緒に行こう」


 白閃(はくせん)の刃で、立ち塞がる紫炎を打ち消しながら魔人に歩き迫り、体を切り裂く。手足を切り落としても、藻掻(もが)き立ち上がろうとする魔人に、何度も切り込む。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ