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LAST RUN 2

レナとりなが

同一人物だと言う

答え合わせが終わり


全てを白状した

レナはホッとした

表情を浮かべていたが


光には

引っかかっている部分が

あった。


光とライトが同一人物だと言う

カミングアウトである。


レナからは

マズイ情報は

聞き出していない筈だが


光とは知らずに

信頼したライトだから

相談していた雰囲気もあった。


『実はライトって俺だったんだ。

分からなかった?』


そんな軽い口調で

彼女に話す事も考えたが

BlackExpressが

非合法の運送屋である事を

考えた時に


万が一警察の捜査が

近づいても

レナが真実を知らなかったら

巻き込む事は防げる。


BlackExpressの

送迎も来週で終わりなので

レナとライトとの

接点も終わる。


彼女を騙していた

罪悪感もあり

言わない方が懸命と考え


その事は言わずに

いこうと決めた光であった。


『何?まだ腑に落ちないような

顔をしているじゃない?』


泣き顔を見られた

恥ずかしさを隠すように

レナが光に

軽くパンチをしながら

話し掛ける。


すると光は

『あの、りなが

こんな美人になるなんて』と

ジャブで返すと

顔を真っ赤にして


『美人だなんて』と言って

照れながらも

まんざらでもないような

表情をして

モジモジとした後


『アナタに可愛いと

思って貰えるように』

『ず-っと、努力を

してきたから

すごく嬉しい』と

下を向きながら

報告をしている。


そんなレナを

優しい眼差しで

見つめる光と目が合い


再び照れるレナ


そんな事を

繰り返しているうちに

昼休みが終わる時間が

近づいてきた。


『そろそろ教室に戻ろうか?』

光に、そう言われた彼女は

『うん』と頷き

笑顔で光の横に近づき

並んで歩いて

教室に向かって行く。


教室に戻って席に着いても

レナは光の方を

見つめたままだ。


その視線に気付いている光が

『見過ぎじゃねぇか?』と

レナに言うが


『だって、しょうがないでしょ』

『この瞬間を10年も

待ってたんですもの』


そう言って、止める気がない事を

光に伝えてくる。


だが、ここに来てレナは

ハッとして

ある事に気付く。


自分の事を覚えていてくれた

その喜びが強くて

肝心な事を確認していない。


光から好きと言う

気持ちを聞いていなかったのだ。


子供の時に

『結婚したい』

その言葉は聞いたが


マドカが光に

アタックしていた時に

光が言っていた

今の気持ちが

初恋の思い出程度だとすると


1人舞い上がっているだけだ。


我に帰ったレナは

急に黒板の方を向きだす。


そして、さっきのタイミングなら

自然な流れで聞けたのにと

後悔をして

机に寝るように

覆い被さっている。


一部始終を横で見ていた光は

レナが、また

何か自分の中で

問題を発生させた事が

分かった。


ジェットコ-スタ-のように

アップダウンするレナ


その姿を横で

見ているのは楽しい


そのままレナは

聞くに聞けない

モヤモヤした気持ちのまま


放課後を迎え

学校を後にする。


ライトさんに

相談してみよう?


レナは、そう決めて

いつもの公園に向かった。


BlackExpressとして

準備が終わった光が

ライトとして


『サミット開催で

都内のあちこちで

渋滞してますから』


『早めに今日は

出発しましょう?』

そうレナに話し掛けた。


彼女としても

すぐにライトに

相談したい事があったので


『分かりました』と言って

すぐにタンデムシ-トに座り

BlackExpressを発進させる。


すると、すぐに

『ライトさんに

聞きたい事があるんですよ』と

相談する気マンマンで

喋り出すレナ


光も、ある程度

予測はしていたので

『何でしょうか?』と

ライトとして

聞き返すと


『男の人って初恋の人を

10年以上も好きで

いるものなんですか?』と

かなりピンポイントの

質問をしてきた。


光が回答に困っていると

レナは続けて

『会えない間に

好きな人が

出来なかったって事は』


『今も、その初恋の人が

好きだ、って』

『思っても良いんですかね?』と


もはや質問なのか?

後押しをして欲しい

だけなのか?

分からない聞き方をしてくる。


『それはレナさんの

好きな人の事ですか?』

主語もなく話し始めた

レナに対して


内容を整理するように

ライトが聞き返すと


『そうですよね?』

『いきなりじゃ

分からないですよね?』と言って

レナは屋上での

やり取りをライトに

説明をした。


その説明の中では

屋上では分からなかった

レナの気持ちとして


海外に行ってからも

1日として

光の事を忘れた事が

無かった

この10年間の

レナの気持ちも

解説されている。


だから

自分の好きな人も

初恋の人が好きだ


その気持ちが

続いてくれていたら

嬉しい


だが屋上で

そこを聞きそびれてしまい


モヤモヤしている

今の感情が落ち着かないので

相談している事を

吐露してきたのだ。


光として答えるべきなのか?

ライトとして

答えるべきなのか?


迷っていた彼だったが


レナの真っ直ぐな

気持ちを聞いて


『その彼もレナさんの事を

ず-っと、好きだったと

思いますよ』


『だから期待しちゃっても

良いんじゃないですか?』

そう言ったライトの話に


その言葉、何故

ライトさんも?


レナの中で疑問が生まれる。


その時だった


『停電か?』

BlackExpressを

走らせていた

ライトがスピ-ドを落としながら

呟いた。


その言葉を聞いたレナも

走っていた世田谷街道の

周辺景色を見渡すと


信号が全て消えており

道沿いの店も全て

電気が消えている事に気付く。


その後で分かった事だが

この時

サミットを標的とした

テロが起きており


変電所が襲われており

都内は全て停電と

なっていたのだった。


だがテレビ局へ

彼女を送る途中の彼らは、

その事を知らなかった。






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