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お兄ちゃん

『お前がいるから

この学校に残りたいんだよ』と

光に告げられたが


それ以降の光は

何事もなかったように

普段通りにレナに

接して来ている。


私は夢を見ていたの?


あの言葉の意味を

客観的に知りたい


男友達のいないレナにとって

相談する相手は1人しかいない。


『と言う訳なんです

ライトさん、どう意味だと

思いますか?』と


レナとしては

相談のつもりだったが

実際には

本人からの

正解発表となる事態は


毎日のルーティンとなる

彼女をテレビ局へ送る

バイクで信号待ちの間の

会話であった。


『その男の人が

普段から話していた

レナさんが

好きな男の人なんですか?』と

ライトが質問すると


『そうです』と

即答してくる。


もはや隠す気がないレナに

苦笑した光は


『その彼はレナさんを

彼女の候補になる

女性として見ているか?』


『あくまで友人として

信頼がおける人物として

見ているか?』


『どちらなんでしょうかね?』

そうライトが質問する。


レナは

『男女の間に友情なんて

あり得ないです』と

真っ向から

否定をして来たので


『レナさんは

この相談の話を他の人にも

しましたか?』と

ライトが聞くと


『こんな大事な話を

誰にでも、する訳

ないじゃないですか?』と

怒り口調で言った後に


『あっ』と

何かに気付いたように

黙ってしまった。


『そうですよね?』

『恋人でもない男性である

俺に相談しているじゃ

ないですか?』


『レナさんが多少なりとも

俺を信頼しているから

相談してきた』


『彼の真意は分かりませんが

きっレナさんを

信頼しているんですよ』

そう言われて

レナは悪い気はしなかった。


『今は、それで

納得しておきます』

ニコニコした顔になった

レナは、そう言った後に


『そう言えば

無理を言ってすいません』


『明日は帰りも送りを

お願いします』と

話してきた。


明日はガイア学院の

球技大会が行われる日で


学校が終わった後に

テレビ局に向かったレナは


生放送が終わった後に

クラスの打ち上げ会場に

向かう為に

帰りの送迎でも

BlackExpressを

頼んでいた。


秘密の運送屋を廃業していた

光に予定は無かったので

バンさんは心よく

請け負っていたのだ。


『18時10分には

テレビ局から

出て来ますから』

『よろしくお願いします』と

レナが頼むと


『かしこまりました』と

ライトは答えた。


部活での活動がある生徒も

いるので

打ち上げは18時30分

スタートである。


開始からは参加は出来ないが

遅れてでもクラスの打ち上げに

参加したいと思い

ムリを言って頼んだのだが


レナが事務所の車を

使わない理由があった。


それは来週から

東京で始まる

先進国首脳会議

サミットが原因である。


アメリカ、イギリス、

フランスの大統領達が

東京で会議をする為に

集まっており


VIP専用の道路として

東京の高速道路は

全て封鎖されていて


一般道は大渋滞と

なっていたからである。


普通にテレビ局を出てから

打ち上げ会場に

向かっていたら

着いた頃には

解散の時間であろう?


そこで帰りの足として

BlackExpressに

頼んでいたのだ。


光は打ち上げに

参加するつもりがなかったので

BlackExpressとして

快く受けたのである。


やがてテレビ局に着いたレナは

バイクから降りる時に


『ライトさんが彼氏だったら

どんなデ-トをして

くれるんですかね?』と

唐突にドキリとする

発言をライトに投げ掛けてきた。


それを聞いた光は

『憧れの人が今の発言を

聞いたら泣きますよ』と

からかうと


レナは

『もし、その人の事を

好きじゃなかったら』


『絶対にライトさんの事を

好きになっていたと思います』


『それぐらい信頼出来る

お兄ちゃんって感じかな?』


そう笑ってレナが

説明したのを聞いた光は


『レナさんが

超有名人になったら

絶対に自慢しよう』と

おどけている。


何処までが冗談か

分からない掛けあいは終わり


光は夕焼けの中

BlackExpressで

走り去って行った。


『いつまでも

リナを待ち続けるのは

止めた方が良いのかな?』


1人で走る帰り道

光は、そう呟いたのであった。







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