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失恋確定

他に好きな子がいる


何で、そんな当たり前の事を

思いつかなかったの?


レナはショックを

受けていたが、

この場から一刻も早く

立ち去らねばと考えて

廊下から教室へと向かう。


『その子って誰?』


廊下にいるマドカは

光に質問するが


『言う訳ないだろ?』

笑いながら光は答えて

廊下を後にした。


光の中でマドカに対して

正式に映画デ-トを

断っていなかった事と


いくら頭にきたからと言って

女性に対してキツい

言い方になっていた事が

引っかかっていて

マドカと直接

話をしたかったのだ。


後は理事会で

バイクレ-ス出場の件を

どう扱うか?だが


光には

どうする事も出来ない。


もし結果が退学になったら

転校すれば良しと考えたら

気持ちは楽になっていた。


外国語に関しては

独学でも学べる。


秘密がバレたら?と

ヒヤヒヤしている

守りの人生は苦手だ。


昨晩、バンさんと話をした光は

そう考えていく事を決めた。


光が教室に戻ると

レナが既に

自分の席に座っている。


レナの存在に気付いた光が

『よう、おはよう』と

声を掛けたが


『お、お、おはよう』と

しどろもどろに

朝の挨拶を返して来た。


レナは良くも悪くも

分かりやすい。


また何か、あったな


そう感じた光は

時計を確認して

朝のホ-ムルーム

開始5分前を確認して


『また何か、あったのか?』と

隣の席に座るレナに

話し掛けると


オドオドしながら

『アナタには関係ないでしょ?』と

ソッポを向きながら答えた。


この態度は

俺に対してだな

そう感じた光は


時間も少なくなってきた事を

考えて

レナの耳元に

自分の顔を近づけて


『何を期待しちゃったのか

教えてくれよ?』と

光が呟くと


ガタっと

座っていたイスから立ち上がり

顔を真っ赤にさせている。


『ほら、廊下に行こう?』

そう言ってレナを

外へと誘導すると


すぐに

『挨拶が変だったけど』

『何か気になっている?』と

単刀直入に質問をした。


聞かれているレナは

モジモジとしていたので

光にニヤっと笑い


またレナに

近づこうとして来たので

『もう、分かったわよ』と

彼女は言って

観念したように

下を向きながら


『さっき廊下で柳瀬さんと

光君の話を聞いちゃったの』と

呟いた。


『それの、何処を

お前が気にするんだ?』と

光が不思議そうに

聞くと


少し怒った顔をした

レナが顔を上げて

光を睨むが

言葉は出てこない。


マドカとの話を

思い出している光は

『俺が大悟の事を好きか?って

聞かれた話か?』と

聞くと


『その後よ』と

レナは素直に答えてしまう。


『あ〜、他に好きな子が

いるって話か』


『あれは、事実だよ』と

笑顔で答えてくる光を見て


失恋確定じゃん


レナは悲しい気持ちとなる。


その表情を見た光は


『好きな子って言うか

俺の初恋の相手なんだよ』と

喋りだした。


『子供の頃の話で

何年も会ってないから

勝手にイメージだけが

膨らんじゃっているのかな?』


『写真も残っていない

何年も会えていない子を

忘れられない』

『キモい男なんですよ、俺は』


そう言ってレナに

微笑む光の顔は

あの頃のままだ


『リナは泣き虫だな』

『俺が、守ってやるから

大丈夫だぞ?』


その子って

もしかして私?


レナは、そこを

聞きたかった。


だが、その勇気はない。


『あっ、そうだ』

『大悟が屋上で言っていた』

『期待しちゃって、いいの?って

何を期待しているんだ?』


顔色を見て

レナが復活した事を

感じた光が


イジワルな笑みを浮かべて

レナに質問をしている。


言える訳ないでしょ


アナタの彼女に成れるの?

なんて


光の質問に答えられずに

汗をかいている

レナをチャイムが鳴って

救ってくれた。


『ほら、ホ-ムルームが

始まるわよ?』

そう言ってレナが

教室に戻ろうとした時に


光は、すれ違いざまのレナに

『お前が、いるから

この学校に残りたいんだよ』と

囁いた。


その言葉を聞いたレナは

動きが止まっている。


それって、どういう意味?


期待しちゃって、いいの?


ちゃんと伝えて

くれないなんてズルいよ


教室に戻ろうとしている

光の背中を

レナは見ているだけだった。






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