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熱愛発覚

ドラマやマンガでは

授業をサボって

屋上で主人公が

昼寝をしている

おだやかなシ-ンが

よく流れているが


現実世界では生徒2人が

教科書などを置いたまま

教室から居なくなれば

失踪騒動となるだろう?


ここガイア学院でも

早田 光と大悟レナが教室にも

保健室にも居ない、と

大騒ぎになっていた。


数学の授業担当が

2人が居ない事に気付き

職員室に連絡


授業の無い先生数人が

校内を探していたのだ。


屋上にもやって来た時に

塔屋の裏にいた2人を発見する。


『大丈夫?』


補助の女性教師が

2人に話し掛けるが

事態が分からない光達は

キョトンとしていた。


『2人が教室に居なくて

保健室も探したけど

居なかったから』


『事故にあったんじゃ

ないかしら?って

先生達数人で

学校内を探していたの』と

授業をサボった2人の

大捜索隊が結成されていた事を

聞かされる。


ヤバい、どうする?


学校を退学する

つもりだったので


軽い気持ちで

授業をエスケープしていた

光は焦っていた。


だがレナは女性教師に

『お騒がして、すいません』

『休み時間に2人で

話しをしていたら』


『私が貧血で倒れちゃって

動けなくなっちゃって』

『早田君は保健室に

行こう?って言って

くれたんですが』


『騒がれたくないって

私が拒んじゃって』と

冷静に話した後に


女性教師の耳元で

『私、生理なんです』と

一言話すと

彼女から離れた。


男子生徒に生理中だと

バレたくない乙女心を

察した女性教師は


世界中の全てを把握した顔で

『あとは先生に

任せといて』と言って

レナの肩に

そっと手を置き

光達を無罪放免として

帰してしまったのだ。


その一部始終を見ていた光は

目を大きく見開いて

ビックリしている。


その迫真の演技は

その場でのアドリブであり

今、瞬時についた

ウソだと

知っていたからである。


先生を屋上に残して

2人で教室に歩いて帰る時に

『お前の演技力は凄いな』

『ウソをつかれても

見破れないよ』と

演技力を感嘆して

レナを褒めたが


悲しそうな表情で

光を見つめて


『光君にウソをつく事は

絶対にないわ』と

返してきた。


そう言われて

ドキドキした気持ちに

なりながら

『あぁ、分かった』と

光は答えている。


戻って来たタイミングで

ちょうど授業が終わり

2人は教室に戻ると


それぞれにクラスメ-トが

近づいて来て

『何処に行っていたんだ?』

『心配していたんだよ』の声に

混じって


『2人って

付き合っていたの?』と言う、

1人の怖いモノ知らずの

女子の質問に

教室に緊張が走った。


みんな頭の中で考えていても

クチに出せなかった言葉を出して


光とレナの答えに

固唾を飲んで待ち構えている。


『付き合っていないよ』

『私、光君の連絡先も

知らないんだよね』


そう笑いながらレナが答えて

『そうだったんだ』と

笑いが起きて

クラスは沈静化していく。


このやり取りを

教室の端で見ていた

人物がいた。


柳瀬マドカである。


やがて2人の授業エスケープ事件も

沈静化して授業が終わって


放課後となり

いつものように

レナが公園に着くと

既にBlackExpressは

スタンバイされている。


レナが到着する前に

光は

『クラスの奴にレ-スの事が

バレていた』と

バンさんに報告して


学校にも既に報告した事を

伝えた。


退学になった場合も考えて

レナを送った後に

バイクショップダイナで

今後の事を

打ち合わせをする事を

決めている2人である。


そんな事を微塵も

感じさせない光達は

いつも通り彼女に接して


バンさんのお世辞に

レナが笑顔で受け答えて

今日は、彼女が

ご機嫌だと分かる。


昨日、ライトに

休日ショッピングや

素顔を見せて欲しいと

頼んで却下されていたが


光の秘密や退学騒動の

余韻のままに

到着したレナは


『今日も宜しくお願いします』と

何事もなかったように

明るい感じで

ライトに挨拶をしている。


光も昨日の事があり

ライトとして

どう接したら良いか?


迷っていたので

明るいレナに

少しホッとしていた。


BlackExpressが

公園を出発して、すぐに

レナが

『ライトさん、去年

何かの大会で優勝した、って

言ってたじゃないですか?』


『アレって、何の

大会なんですか?』と

ド直球の質問をしてくる。


やっぱり、そこか


そう思いながら

ライトとして

『プライベートに関しては

お答え出来ません』と

事務的に答えると


それを聞いたレナも

『そうでしたよね』と

答えた後に


『聞きたかった事は

競技の事じゃなくて』


『その優勝した事を

友達に自慢したか?って

事なんです』と

角度を変えて

質問をしてきた。


家族以外には

レ-ス活動を公表して

いなかったので

返答に困っていると


『私の知り合いで

大会に優勝するくらいの

すごい人なのに』


『みんなに内緒にしている人が

いるんですけど』

『男の人の心理で

何故、言わないか?を

知りたいんです』と

ついさっき入手したばかりの

情報を本人に聞いている。


学校が退学になるからだって

さっき言っただろう?と

光は思ったが

今はライトである。


そこで光は

『レナさんが言っている方が

どのレベルの選手か

分からないんですけど』


『その方がオリンピックで

金メダルを目指している

選手でしたら』


『区大会や市民大会の

優勝だったら』


『人には吹聴しないんじゃ

ないですかね?』と

少し大人ぶって

答えてみた。


するとレナは

『そうだったんだ』と

感心したような声を出した後


『私だったら

絶対に自慢しちゃうな』と

自分の考えを言った後も

ブツブツと

独り言を言っている。


『そう言えば

BlackExpressを辞めた後は

ライトさんは

どうするんですか?』


レナは昨日から

引っかかっていた事を

ダメ元で聞いてみる。


そう言われた光は

退学して

レ-サ-専任になった

自分の姿と


学校に残ってレナ達と

文化祭や体育祭で

騒いでいる


2つのビジョンが

想像出来た。


そして

『仲間達とワイワイ騒いで

楽しい毎日にしたいです』と

答えた。


『しばらくは何も、されずに

ゆっくり過ごすって事ですか?』と

レナに聞かれた光は


『それも、良いですね?』と答えて

テレビ局へと向かうのであった。









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