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恋愛カウントダウン

日直の仕事を終えて

午後の授業をうけているが

レナの気持ちは

教室にはない。


自分の夢は彼女にしか

話さない。


そう宣言していたのに

自分にだけは

教えてくれた特別扱い


秘密を共有しているのは

彼女と同等?


それが頭の中で何度も

ループしており

レナはポワポワしていたのだ。


レナが幽体離脱している事を

一番感じているのは

レナの真横の席である

光であった。


レナは俺の事を

好きなんだろう。


そう分かっていながら

何故、彼女に

喋ってしまったのか?


マドカに絡まれる形で

自分の恋愛観を

語っていた時に


彼女を作る気持ちなど

今はない


そう宣言した時に

絶望を感じている

レナの表情が

目に飛び込んでいた。


彼女の誤解を解きたい


そう思っていた時に

日直としての仕事で

レナと2人きりになれた。


そして渡りに船の

光の夢に対する質問


ライトとして間接的に

レナの気持ちだけを

一方的に聞いて

しまっていた罪悪感


それをイ-プンにするつもりで

全てではないが

高校を卒業したら

世界に出るつもりである事は

教えた。


だが、ここまで

ポワポワするとは

思わなかった。


お花畑を

歩いているようなレナは

この高校に入学する時の事を

思い出していた。


『レナ、秋には

日本に戻るみたいよ』


アメリカにいる時に

ママに告げられた


『いつ帰るの?

住むのは東京?』

レナは食いつくように

ママに質問している。


パパが東京の本社勤務になる


時期は4ケ月後の秋


それを聞いたレナは

『私、光君と同じ学校に

絶対に行きたい』

そうママにお願いをする。


『光君は、何処の

高校に行っているの?』

4月なので

既に高校には

入学しているだろう。


『分からないの』

『だから探偵さんとか

雇って調べてよ?』

レナはママに

無茶なお願いをしたが


普段からレナに

光の事を聞いていたママは

『そうね、今まては

パパの転勤にレナが

付き合わされていたもんね?』


『それくらいのワガママは

許してあげちゃうわ』


そう言ってママが

色々と調べて

手を尽くしてくれた。


光は以前と同じ団地に

住んでいて

私立ガイア学院高校に

通っている。


探偵が調べた報告書を

貰ったレナは

ママに頼んで

ガイア学院に

秋からの入学で

空きはあるか?

問い合わせをして貰う。


日本では新入学は4月だが

アメリカは9月である


日本では期中入学になる秋

定員に空きが無い可能性もあり

アメリカンスク-ルを

選択する帰国子女も多い


だがガイア学院高校は

帰国子女を積極的に

受け入れていた。


元々頭の良かったレナは

無事、編入試験に合格して

10月からガイア学院高校に

編入してきたのだ。


入学初日、クラスは

彼とは違っていたが

すぐに光を見つけた。


光君、大きくなっている。


顔の雰囲気は変わらないけど

少し大人っぽくなって

カッコよくなっている。


すぐにレナは

廊下で1人で歩いている

光の肩を叩き

話し掛けた。


『久しぶり、覚えている?』


少しハニカミながら

光に話し掛けたレナだったが


『は?』

『どちら様でしたっけ?』

光は驚いた表情で

レナに質問をしている。


約10年振りの感動の再会を

夢見ていたレナを待っていたのは

初めて見た人間に対応する

光の態度であった。


光も覚えていてくれている筈


その考えが崩れ去っていく


『すいません、人違いでした』

そう言ってレナは

そこから逃げるように

立ち去っていく。


私の事を覚えていない。


日本に帰って来て

せっかく同じ学校に入ったのに

意味ないじゃん。


悲しみに包まれたレナは

教室にいても誰も受け付けず

孤立を選び


転校を繰り返して

その度に別れる友人と考えて

優しく声を掛けてくれる

クラスメ-トにも壁を作り

氷姫となっていった。


だが学校で光を見つけると

目で追ってしまう。


光君は私の名前を

忘れているの?


大人になった私の顔が

分からないの?


ママに何度も

自分から聞いてみたら?と

提案されたが

怖くて聞けない。


10年前、父親の勤務する会社の

社宅があった狛江市に住んでいた。


転校して来たばかりの

レナは祖母が

アメリカ人だった事もあり

日本人離れした彫の深い顔で

『ガイジン』と言われ

からかわれていた。


だが、そこにいつも現れて

イジメっ子を

蹴散らしてくれたのが

光君であった。


やがてレナを

イジメる子はいなくなり

学校に通うのが

楽しくなって来た時に


『みなさんにお知らせが

あります』

『大悟さんが来週から

外国に引っ越す事になりました』


先生が教室でレナの転校を

発表する。


『リナ、お前転校するのかよ?』

光が2人で並んで歩く

学校帰りに聞いてきた。


『本当だよ』

『フランスだって』

レナは寂しげにそう呟く。


2人は帰り道の途中にある

神社に寄り

秘密の会話をした。


『リナ、迎えに行くから

忘れるよな?』


小学生低学年の些細な約束


それで終わらなかった。


『タレントになる気は

ありませんか?』

ママと表参道を歩いている時に

今の事務所にスカウトされた。


『タレントなんて

興味ありません』

レナが、そう断るが


『面白そうだから

やってみたら?』

日本に帰って来てからの

娘の落ち込みを

心配していた

ママの助言である。


『ママ?』

困惑するレナに


『有名になったら光君も

思い出してくれるかもよ?』

このママの言葉が決め手だった。


『なら1年だけなら』


そうしてレナは

モデル兼タレントとして

デビューする。


そして期待していた

クラス替え


光君は同じクラスだった。


神様っているんだ。

毎日、あの神社に

お願いしていたからね。


レナは、お花畑から

戻って来た。


授業中だが横を見ると

光がコッチを見ている。


目線があって

ドギマギしている光に

レナは優しく

微笑みかけたのであった。












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