未来のロボット。
御早う御座います!
ぼくは百年後の未来から、ぼくの為に製造されたロボットたちを今のこの世界に呼び出すことができる。 呼び出すことが出来ると言ったって、ロボットたちがやって来るのは、ぼくのベッドの上2だけ、と決まっているのだけれど。 ぼくは夜、お布団の中で眠る前、右の手首に取り付けたに無線機に向かって、こう囁きかけるんだ。 「全員、来るんだ!全員来るんだ!・・・」 すると、すぐさまやってくるんだ。 第一機甲軍三隊空挺団第四分隊所属のたくさんのロボットたちが。ベッドの上に乗り切れないほどたくさんのロボットたちが。 ロボットたちは、時空異動用のタイムマシンに載って、未来からやってくるんだ。 タイムマシンは、上陸用舟艇のようだ。 ロボットたちは、ぼくのお布団の中にやってくるとすぐに、お布団の中にある無限ハウスの中に収納されるから、ベッドの上に溢れかえってあしまうということにはならない。 無限ハウスの内部には、異次元空間が広がっていて、その大きさはと言えば無限だから、ロボットたちが無限にやってきたって、中に入り切らないことはないんだ。 ろほたちには、トイレロボ、お風呂ロボ、宿題頼まれロボ、お掃除ロボ、マッサージつき勉強椅子ロボなどと、ぼくのやりたくないものを代りにやってくれるロボや、ぼくを楽しませてくれるろぼなどがいっぱいだ。しかも、無限にいるんだ。 ロボたちは、従順だ。 ぼくによる命令に逆らうことなど決して無い。 ロボットたちがやってくると、ぼくはたいてい、 「うわ!苦しい!いでぱいに過ぎる!無限じゃないか!ら、早く無限ハウスに入ってくれ!うわあっ!きついよう」 と。 お友達がぼくの部屋にお泊まりにやってきた時に、そんな話をすると、お友達は決まって自分の右の手首を口元に持っていってこう言うんだ。
「ジャンボ鶴田ロボ、来るんだ!」 そして!きょとんとするぼくを尻目に、こう続けるの。 「うわあ!きつい!ジャンボ鶴田ロボ、デカくて重いから、一機で俺の布団はいでぱいだあっ!うわ!きつい」! って。それを聞くたびにぼくは思うの。「一機で満足できるなんていいなあ。なんで無限に欲しくならないんだろうをすごいなあ。尊敬しちゃうな」
宜しく御願い申し上げます!御読み頂きまして、誠に有難う御座いました!